過去 ページ15
「Aは練習生だったの？」
タオさんの一言に心臓が小さくハネた。
ジョンイナ達と顔見知りな時点でそれはわかってしまうことで、
隠すつもりは毛頭なかったけれど。
動揺したのは、さっきのジョンイナの言葉がまだ心に刺さってるから…。
返答を待っているタオさんの澄んだ目を見ながら、私はゆっくり頷いた。
「はい。二年前まで、ここの練習生でした。」
ジュンミョンオッパが心配そうに見ているから、大丈夫、と笑って見せる。
「そうなんだぁ〜。A、もったいない。かわいいのに。」
「な！タオ！？」
たどたどしいけど、一生懸命に伝えてくれるストレートな言葉に思わず照れ笑い。
チャニョルオッパが口をパクパクさせていて、それもまたおかしい。
オッパ、目がこぼれ落ちそうだよ？
「えっ！ちょ！タオ！おま！」
「だぁぁ！チョニョラ、うっさい。何言いたいんだよ。」
「ちょ、だって、ベク！」
先ほどまでの重い空気はなくなって、大きく息を付いた。
これは、私が決めたことだから。ちゃんと説明しないと。
「二年前に体を壊してしまって。それで練習生をやめました。
前からメイクアップが好きで、ユファオンニに色々と教えてもらっていたので
メイクアップアーティストになろうと思ったんです。」
「もう、体の調子は大丈夫なの？」
ジョンデさんが本当に心配そうに聞いてくれる。
「はい。大丈夫です。しっかり頑張りますので、よろしくお願いします！」
そういってもう一度深く頭を下げた。
顔を上げると、ミンソクオッパが頷きながら、拳を前に出すポーズをとった。
応えるように、小さく拳を握ってみせる。
嬉しそうに笑うオッパをみて、優しく迎えてくれたＥＸＯの皆さんのために
頑張ろう、心から思った。
「おーい。メシ買ってきたぞ。」
ヨンインさんたちが大きなビニール袋をたくさん下げて入ってきた。
「ユファとAさんの分もあるから、一緒に食べな。」
セフニが袋を受け取り、タオさんと一緒に手早く買ってきたものを並べていく。
「おい。ジョンインはどうした？せっかくあいつのリクエストでチキン買ってきたのに。」
「ちょっと休憩で外に出たので探してきます。
コップとか用意するので、A手伝ってくれるかな。」
オッパの意図がわかっていたので、素直に立ち上がって部屋を出た。
「さて。どこから探すかな。」
「オッパ。私わかる。」
いつも何かあると三人でいたあの場所に。
きっとジョンインはいる。
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
