願い ページ11
ずっと後悔してた。
ただ。もう一度。会いたかったんだ…。
【ＣＨＡＮＹＥＯＬ ＳＩＤＥ】
新しいメイクの子が入るとユファヌナが言ったとき、特段何も思わなかった。
ヌナが言うんだから腕は確かなんだろうし、仲良くやっていけたらいいなって。
でも、ドアが開いたとき。
息が止まるって、こういう事なんだって。
頭の中でやけに冷静な俺がいた。
入ってきたのは、俺がずっと会いたくて、でも会えないと諦めていたAで。
最後に見た時より髪はずっと長いし、痩せてはいるけれど、
淡いヘーゼル色の優しい瞳は間違いなくAだった。
手から携帯が滑り落ちたこともわからなかったほどに、動揺した。
「A…？うそだろ…？」
「…チャニョラ？」
隣のベクが俺を怪訝そうに見てるのはわかってるけど、ただ、Aから目が離せない。
ジョンイニも流石に驚いたのか、茫然とAを見つめるだけだ。
練習室は静まり返っていて。Aを知らないルハニヒョンやギョンス、ベク、
ジョンデ、タオは周りを見渡して居心地が悪そう。
その沈黙を破ったのはスホヒョンで。
スホヒョンのあんなに嬉しそうな顔、久々に見た。
それを皮切りに、ミンソギヒョン、セフナ、クリスヒョン、イーシンヒョン。
Aはたくさんの人に囲まれて本当に楽しそうに笑ってる。
よかった。元気になったんだな。
本当に帰ってきたんだ。
目の奥がじんと熱くなって、上を向いたとき。
「チャニョルオッパ。」
Aの声が近くで聞こえて、我に返る。
じっと俺を見上げる澄んだ瞳。
視線がぶつかったとき。心臓がドクンと音を立てた。
「オッパ、私の事、忘れちゃいました…？」
不安そうに尋ねられて、焦る。
「なっ！忘れてない！そうじゃないんだ！」
思わず大声で叫んじゃって、Aはビックリ顔。
ああ…俺なにしてんだろ。。
自己嫌悪でへこんでると。
「よかった…。」
小さく聞こえたAの声。
慌てて視線を落とすと、変わらないAの笑顔。
…ああ。俺は、この笑顔をもう一度見たかったんだ。
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ステラ(プロフ) - ゆにさん» 初コメありがとうございます！楽しみにしてくださる方がいるなんて…（涙）のんびり更新ですが、頑張りますね！ (2014年7月4日 21時) (
レス) id: eda0fb1300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに - 面白いです（＾Ｏ＾）続きが楽しみです〜！更新頑張ってください*\(^o^)/* (2014年7月1日 21時) (レス) id: f8d1d6729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラ | 作成日時：2013年11月3日 7時
