報告 ページ41
＊このお話はAさん Sideです。
亮ちゃんと付き合う事になった。
こんな事件が起こる前は、いずれそうなるだろうなとぼんやり思っていたこともあるけれど。
ここ数ヶ月は、このまま疎遠になるだろうなと思ってたから、まさかこのタイミングで？っていうのが本音だったりする。
まぁ別にいいんだけど。
付き合ったところで何か変わるのかと言われれば、さほど変わらない気もする。
付き合う前から付き合ってるようなもんだったし。
ただ私達の事は、今は世間に公表はしないでおこう、事務所とごく一部の人にだけ報告しようという事になった。
なった、というかお願いした。
「俺は言ってもいいのに」
「ダメだよ、今大事な時なんだから」
こんな事件があった直後だし。
それに亮ちゃんは女性ファンが多いから、恋愛事はあまり表沙汰にしない方がいいと思う。
……今更な気もするけど。
「それに亮ちゃん、こういうことは秘密にしたいんでしょ？」
「それはそうだけど、Aは別」
「なんでよ？」
「俺のだって言っておかないと、誰かに盗られそう」
それに、と付け加えて。
「ちゃんと守りたい」
そう言って亮ちゃんは繋いだ手に少しだけ力を込めた。
どうやら、今回の事が余程自分の中で引っかかっているらしい。
変なトラウマとかにならなきゃいいけど。
ちょっと心配だなと思いつつ
「大丈夫だよ」
と微笑んでみせる。
それでも渋い表情をする亮ちゃんに
「みーちゃんが来たら言うね」
と言うと、少しだけ表情を柔らかくして
「俺も明日事務所に言う」
と頷いてくれた。
翌日。
お昼前にみーちゃんがやって来た。
みーちゃんは毎日お見舞いに来てくれるけど、その度に「今日は○○から」と手土産を持ってくる。
お見舞いに来たいが都合の付かない人達が、渡してほしいとみーちゃんに頼んでくるそうだ。
今日は「事務のお姉様達から」と籠に盛られた美味しそうな果物を持ってきてくれた。
「うわー、美味しそう！」
「腐る前に食えよ」
「じゃあこれ」
籠からりんごを取り出して、みーちゃん差し出す。
すぐに私の意図が伝わって、溜息を吐きながらもりんごの皮を果物ナイフで器用に剥いてくれる。
スルスルと切れ目なく剥かれていく皮を見ながら
「みーちゃん」
と声をかける。
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リオ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメント＆リクエストありがとうございます。かしこまりました。少々お時間いただきますが、それでもよろしければしばらくお待ちください。 (2019年6月2日 8時) (
レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - こんにちは。リオさんの文章、大好きです！リクエストなのですが、「ヒロインがお風呂に入っているところに彼が入ってきて結局一緒に入る羽目になってしまった」話と「二人でananのかなり艶っぽくて際どい撮影」の話をお願いしたいです！これからも楽しみにしてます！ (2019年5月28日 8時) (レス) id: e90feb906e (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - リクエストに応えていただいてありがとうございます！面白かったです!!これからも応援しています！頑張ってください！ (2019年5月26日 9時) (レス) id: 11dbaf5629 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - まれさん» まれさんコメントありがとうございます。拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年5月22日 9時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ∞えりか∞さん» ∞えりか∞さん、コメントとリクエストありがとうございます。かしこまりました、少々お時間いただきますが、それでもよろしければしばらくお待ちください。 (2019年5月22日 9時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2019年4月26日 8時
