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「涼真君！」
「何してんの？ そろそろ時間だよ」
自称イケメンモデルより頭一つ背の高い涼真君が、反対の方の私の手をぐっと引いて自分の方に引き寄せる。
私の身体は自称イケメンモデルからあっさりと離れて、涼真君の腕の中。
「すみませんけど、時間なんでA返してもらいますね」
そのまま私の肩を抱いて、爽やかな笑顔を浮かべて自称イケメンモデルを見下ろす涼真君。
私にはその笑顔が怖いよ。
背が高いから威圧感ヤバいよ。
「え、ちょっとAちゃん……」
「ほら行くよ」
突然の竹内涼真登場に混乱する自称イケメンモデルを放置して、涼真君が私を連れて歩き出す。
「涼真君ありがとう、助かった」
「何やってんの」
「しつこいナンパにあってた」
「だと思った」
どうやら偶然通りかかったら私が絡まれていたので、声をかけたそうだ。
「近寄るな、触るな、どっか行けってオーラ全開だったし」
遠目の涼真君でもそこまでわかったのに、あの男わからなかったのか。
うん、やっぱり空気の読めない人は無理だな。
「俺がいなかったらどうするつもりだったの？」
「手を振り払って逃げようかと」
「そのヒールで？」
涼真君がチラッと私の足元を見る。
撮影で履いていた、１０�僂離團鵐辧璽襦�
「なんとかなるかなって」
「転ぶだけでしょ」
ごもっともです。
「でも涼真君、時間って何？」
「口から出まかせ」
「ですよね」
だって私この後帰るだけだもん。
「Aこの後は？」
「帰る」
「なら飯でも行く？」
「涼真君も終わりなの？」
「うん、あと帰るだけ」
「じゃあ行く」
助けてもらったお礼もしたいし。
「じゃあ先にAの楽屋行って荷物取って、俺の楽屋行こ」
「先に楽屋戻ってていいよ？ 荷物持って行くし」
「またナンパされたらどうすんの」
「そんな心配しなくても、もう会わないでしょ」
「いいから言う事聞きなさい」
そのまま私の楽屋で荷物を持って、涼真君の楽屋に行く途中。
自称イケメンモデルとまたすれ違った。
じーっと見られたけど、涼真君が
「次の撮影ギリギリ間に合いそうだな」
なんて言いながら歩くから、声はかけられなかった。
「ほら、言った通り」
「……ありがとうございました」
ドヤ顔の涼真君に連れられて、美味しい焼肉を食べに行きました。
ご馳走するはずがご馳走されて……竹内涼真は見た目も中身もいい男です。
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リオ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメント＆リクエストありがとうございます。かしこまりました。少々お時間いただきますが、それでもよろしければしばらくお待ちください。 (2019年6月2日 8時) (
レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - こんにちは。リオさんの文章、大好きです！リクエストなのですが、「ヒロインがお風呂に入っているところに彼が入ってきて結局一緒に入る羽目になってしまった」話と「二人でananのかなり艶っぽくて際どい撮影」の話をお願いしたいです！これからも楽しみにしてます！ (2019年5月28日 8時) (レス) id: e90feb906e (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - リクエストに応えていただいてありがとうございます！面白かったです!!これからも応援しています！頑張ってください！ (2019年5月26日 9時) (レス) id: 11dbaf5629 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - まれさん» まれさんコメントありがとうございます。拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年5月22日 9時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ∞えりか∞さん» ∞えりか∞さん、コメントとリクエストありがとうございます。かしこまりました、少々お時間いただきますが、それでもよろしければしばらくお待ちください。 (2019年5月22日 9時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2019年4月26日 8時
