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希望していた休みの前日。
この日は予定通りにスケジュールが進んで、最後の取材もすんなり終了。
本当ならこのまま飛行機に飛び乗って韓国へ行くはずだった。
数時間後にはジンさんに会えるはずだったのに。
「……今からでもどうにかなんない？」
「なんない」
「……だよね」
みーちゃんの運転する車は、勿論私の家に向かっている。
私が行きたいのはこの反対方向にある空港なんですけどね……。
流れる景色をぼーっと眺めていると、車が赤信号で止まる。
そこから見えたのは、仲良く手を繋いで歩く１組のカップルだった。
「……いいなぁ……」
思わず零れた本音。
でもジンさんとあんな風に手を繋いで街中を歩けるとは思っていない。
だからせめて部屋の中でいいから、２人きりで一緒に過ごしたかったな……。
どうにもならない現実に、今日何度目かわからない溜息が出た。
「明日は９時に迎えに来るから」
それだけ言って、みーちゃんは私をマンションの前に降ろした。
うん、と返事をして重い足取りで部屋まで歩く。
日付変わったら、電話だけもしようかな。
でも声聞いたら余計に会いたくなって、悲しくなっちゃうかな。
そんなことを考えながら鍵を開け、玄関のドアを開けた瞬間。
目の前の光景に固まった。
玄関も廊下も、壁伝いに真っ赤なバラが飾られていて、いい香りが鼻を擽る。
「……なに、これ……」
混乱するまま恐る恐る廊下を進み、そっとリビングのドアを開ける。
するとそこにも、何本あるのかわからないくらい沢山の真っ赤なバラ。
もう何がなんだかわからなくて、ただただ茫然と立ち尽くす。
すると後ろからふんわりと抱き締められて
「おかえり」
と耳元で甘い声で囁かれる。
ゆっくりと振り返ると、何ヶ月ぶりかに会う愛しい人が優しく笑っていた。
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あっこ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました。 これからもお話楽しみにしています。 (2019年5月8日 15時) (携帯から) (
レス) id: 95e960cf6b (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - いちはなさん» いちはなさん、リクエストありがとうございます。かしこまりました、少々お時間いただきますが、しばらくお待ちください。 (2019年5月8日 10時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - あっこさん» あっこさんリクエストありがとうございます。かしこまりました、少々お時間いただきますが、しばらくお待ちください。 (2019年4月14日 15時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - CUROさん» CUROさんリクエストありがとうございます。付き合ってみた、と結婚してみたのどちらがご希望でしょうか？ (2019年4月14日 15時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
あっこ(プロフ) - いつも楽しくお話読ませて頂いてます。三代目の岩田剛典さんとBTSのSUGAさんの結婚してみたのお話は書けますでしょうか？よろしくお願いします。これからもお話楽しみにしています。 (2019年4月14日 14時) (携帯から) (レス) id: 95e960cf6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2019年2月12日 9時
