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譲ってください ページ46

「ねぇ、まーくん」


「嫌」


「お願い!」


「嫌やって言うてるやん」


「……ケチ」



服の趣味がまぁ全くと言っていいほど合わない私達ですが。
まーくんの家に遊びに来た時に、見つけてしまったのです。
私でも可愛いと思うパーカーを!



「これちょうだい!」


「お前パーカーなんか普段着ぃへんやん」


「これは着る! だからお願い!」


「俺やって気に入ってんねん」


「亮ちゃんにはあげてたやん!」


「それとこれとは話が別」


「ねぇ、まーくーん」


「そんな甘えた声出しても俺には効かんで」


「……チッ」


「舌打ちすんな」


「……残念、これ可愛いのになぁ」



どうにも今回は無理そうなので、渋々諦めることにした。
でも羽織るくらいならいいかなと思って、パーカーに袖を通す。
まーくんのだから私には大きくて、袖から手は出ないし肩も落ちちゃってダボダボ。
丈も太ももの中くらいまであるからワンピースみたい。



「やっぱり私には大きいわ」


「そりゃそうやろ、俺のなんやから」


「見て、ダボダボ。手が出ぇへん」



お化けみたい、と言う私を見て、マー君がしみじみと呟いた。



「……最近忘れてたけど、Aってやっぱ可愛かったんやな」


「は? いきなり何?」


「いや、その格好可愛いなぁと思って」


「……まーくん、熱でもあるん?」


「ないわ! せっかく褒めてやったのに」


「じゃあこれくれる?」


「それは違う、早く返せ」



私からパーカーを取り返すと、まーくんはそのパーカーをクローゼットに戻した。
代わりに別のパーカーを取り出して私に手渡す。
さっきのパーカーと少しデザインが似ていて、これも可愛い。



「これ着てみて」


「ん?」


「いいから」



言われるがまま袖を通すと、やっぱり肩も落ちるし手も出ないけど、さっきのよりは大きくない。



「これもでかいか……でもさっきよりマシやろ」


「うん」


「それやるわ」


「え、いいの?」


「おう、だからさっきのは諦めろよ」


「うわー、ありがとう! まーくん大好き!」


「現金やな、お前」


「そんなところも好きやろ?(笑)」


「やかましい」

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設定タグ:芸能界 , 吉沢亮 , 菅田将暉   
作品ジャンル:タレント
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リオ(プロフ) - kikiさん» kikiさん、かしこまりました。しばらくお待ちください。 (2018年11月25日 12時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 年下の俳優と年上の俳優verをお願いします (2018年11月24日 21時) (レス) id: 21a39a4148 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - kikiさん» kikiさん、リクエストありがとうございます。特にこの人、などご希望ございますか?あればお伺いしますし、なければこちらで決めさせていただきます。 (2018年11月24日 20時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ユーロさん» ユーロさん、いつもありがとうございます。かしこまりました、しばらくお待ちください。 (2018年11月24日 20時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - いろんな芸能人と付き合ったver書いて下さい (2018年11月24日 14時) (レス) id: 21a39a4148 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作成日時:2018年11月9日 12時

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