・ ページ49
勝利の気になるお店をぶらぶらと巡っていたら、あるお店で勝利が１着のジャケットを手に取ってじーっと見ていた。
「それ気なるの？」
「ん？ うん、カッコ良くない？」
「そうだね、試着してみたら？」
鏡の前に移動して、ジャケットを羽織る勝利。
似合う、似合うんだけど。
「ちょっとデカい」
「だね」
なんか着てるって言うより、着られてる感じ。
勝利細いからなぁ。
レディース着れるだろうな、多分。
「もうワンサイズ小さいのないの？」
「ここには……ないね、店員さんに聞いてみよ」
そう言って勝利は店員さんに声を掛ける。
店員さんが出してきてくれたワンサイズ下のものを羽織ってみたら、今度は宛てがったようにピッタリだった。
「どお？」
「いいよ、似合ってる。カッコいい」
「本当？ じゃあこれにしようかな」
ジャケットを脱いで会計をしようとする勝利を引き留めて、勝利の手からジャケットをぱっと奪い取る。
いきなりの私の行動に戸惑う勝利を無視して、さっさと会計を済ませてやった。
はい、とジャケットの入ったショッパーを渡して微笑むと、勝利がようやく口を開く。
「え、何で？ 何でAが会計してんの？」
「遅くなったけど誕生日プレゼント」
「……は？」
「何あげたらいいかわかんなかったから、こんな感じになってごめんね」
勝利と遊ぶ約束をした後で、誕生日プレゼントを用意してなかったことに気付いた。
いろいろリサーチしてみたけど、どうにもいいものが思い浮かばなくて。
結局当日プレゼント作戦に切り替えた。
どんな反応をするかな、と思って見つめていたら、ショッパーを持ったまま固まる勝利。
「勝利？」
「……ビックリした」
「うん、ごめんね」
「でもありがとう、嬉しい」
にっこり笑う勝利。
さすが国宝級の顔面をお持ちのアイドル、笑顔が眩しいわ。
「Aは誕生日プレゼント、何がいい？」
「あ、それ今聞いちゃう感じ？(笑)」
「じゃあAの誕生日プレゼントも一緒に出掛けた時に買おう」
「私と勝利の誕生日プレゼントは、今後そのスタイルでいきますか」
「そうしようか、サプライズ感ゼロだけど(笑)」
「そういうのもいいんじゃない？ じゃあ次は１２月だね！」
「え、もうすぐじゃん！」
「勝利、ちゃんと予定空けといてよ」
「Aもね」
「約束ー！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1095人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リオ(プロフ) - kikiさん» kikiさん、かしこまりました。しばらくお待ちください。 (2018年11月25日 12時) (
レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 年下の俳優と年上の俳優verをお願いします (2018年11月24日 21時) (レス) id: 21a39a4148 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - kikiさん» kikiさん、リクエストありがとうございます。特にこの人、などご希望ございますか？あればお伺いしますし、なければこちらで決めさせていただきます。 (2018年11月24日 20時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ユーロさん» ユーロさん、いつもありがとうございます。かしこまりました、しばらくお待ちください。 (2018年11月24日 20時) (レス) id: fe0c652e28 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - いろんな芸能人と付き合ったver書いて下さい (2018年11月24日 14時) (レス) id: 21a39a4148 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リオ | 作成日時：2018年11月9日 12時
