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社内恋愛は面倒臭い。
会社自体は特に社内恋愛禁止でなくても、相手によっては秘密にしないといけない。
自分が社内恋愛している側なら勿論なのだが、そうでない場合も然りである。



私の場合は後者。
しかも巻き込まれた、と言った方が正しい。



営業部の課長が同じく営業部の女の子と社内恋愛しているのを知ってしまったのは3ヶ月ほど前の事。
別にうちの会社は社内恋愛禁止ではなかったし、ほとんど関わりのない人達だから正直どうでもよかった。
ただ1つ、課長が既婚者だということを除けば。



私の配属されている秘書課のあるフロアには、第一から第五まで会議室がある。
第一から第四会議室はエレベーターの近くにあって使いやすいのだが、第五会議室は他の会議室から離れた奥まった場所にあって、他の会議室が開いていないときに仕方なく使われる。
ただ会議室は他のフロアにも勿論あるわけで。
このフロアの第一から第四会議室が一斉に埋まる事はなく、第五会議室はほとんど使われていない。
密会にはもってこいの場所。



その第五会議室が最近使われていないから換気してきてほしいと、たまたま廊下ですれ違った役員の気まぐれで言われてしまった私。
渋々向かえば、部屋の中から何やら話し声がする。
そっと覗いてみると、キスしてる2人を発見。
慌てて引き返したのは言うまでもないのだが、運悪くそれを当事者の課長に見られてしまっていたのだ。



「A君、ちょっといいかな?」



翌日課長から呼び出されたのは、あの第五会議室。



「何の御用でしょうか?」


「見たんだろう?」


「何をでしょう?」


「昨日のことだよ」



気付いてたのか。
えぇ、見ましたとも。
これっぽっちも見たくなかったですけどね。



「私には関係のない事ですので」


「君に口外されると困るんだ」


「口外するも何も、私は何も存じ上げません。仕事中ですので、もう失礼してもよろしいでしょうか?」



関係のない人間の秘密をペラペラ喋るつもりはない。
私になんのメリットもないもの。

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設定タグ:吉沢亮 , 恋愛   
作品ジャンル:タレント
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リオ(プロフ) - ねのさん» ねのさん、コメントありがとうございます。吉沢Sideも公開できるように頑張ります。 (2018年10月21日 19時) (レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
ねの(プロフ) - 完結おめでとうございます!ぜひ、別side編も読んでみたいです (2018年10月21日 1時) (レス) id: 9139ef9cf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作成日時:2018年10月14日 15時

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