７２話 ページ33
「おい、起きろ！」
「……Aっ！！」
貴「……っ！」
頬に打ち付ける雨と二人の声で目を覚まし、私は起き上がろうとする。しかし、鋭い痛みに阻まれて上手く身体を動かせない
コ「無茶するな。雷に打たれて生きてること自体おかしいんだ。今動いたら死ぬぞ」
レ「そうだ、おとなしく寝てろ！今ファルが来てくれるはずだから」
辺りを見回して、ここが森の近くだとわかった。
雨宿り目的に連れてきてくれたのだろうが、雨はほとんど防げてない
風の吹きつける雨は木で防げる限度を超えているのだ
貴「ファルさん……いや、そんなことよりスカイちゃんは！？」
この土砂降りの雨を見る限り、彼女が未だに呪いを抑えられていないことは明白だ。痛みを堪えながら、私は再度起き上がろうとする
貴「え、これは？」
起き上がった自分の身体を見て愕然とした
全身の火傷
ところどころから滲む血
ボロボロになった服には裾や袖の一部に焼け焦げたような痕がある
肘から手首にかけて一文字の傷がある右腕
そこが一番の傷に見える
火事の中に飛び込み生還できた人
一言で表すならそんな状態だった。生きているのが不思議なくらい、と称するのも理解できる気がする
貴「……っ！」
自分で見てしまったせいか
怪我を認識した瞬間、脳を貫くような痛みが全身に走った
レ「だから寝てろ！！！」
コ「今の状態でスカイを止めに行くのは不可能だろ？」
貴「不可能……でも、このままいるわけには……いかない」
コ「あのな」
貴「私のお祓い棒を、ください。大丈夫。すぐ行ったりは、しないから」
訝しそうに私を見る二人を安心させるため、私は痛みを堪えて微笑んで見せた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-｀*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 13時) (
レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！失礼ですがフォローさせていただきました！！！楽しみにしてます！！！！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽｀)気に入っていただけてよかったです！これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽｀)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました！！素晴らしすぎか……！？皆かっこよすぎですかもうありがとうございます！！！！！URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか！？ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います！(*^-^*)よろしくお願いいたします(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笹乃葉 | 作成日時：2016年3月26日 17時
