６５話 ページ26
日も傾いた、夕暮れ時
私はようやく指定された建物にたどり着く事ができた
歩き疲れたせいか、足の裏が痛い
足が疲れてから使っていた翼も、くたりとしていた
私は翼のある天使姿から人間の姿に変化し、その建物……教会の扉をコンコンと叩いた
返事が無い
さっきより大きくドンドンとノックしてみる
……誰もいない？
ス「おかしいですね…ここにいるって聞いてきたんですけど」
返事が無いのは建物の裏側にいるせいかもしれない
教会の裏に回ってみる
ちょうど丘の上にある教会からは、裏から村の様子が一望できた
お世辞にも裕福とは言えないけれど、平和で楽しそうな村だ
数少ない村人の内、男性は畑を耕し、女性は夕食の支度をするところなのか、野菜を抱えて家の中へ入っていく
そんな光景をぼーっと見ていると、後ろから声をかけられた
？「どちら様ですか？」
振り返ると、神父様が着るようなローブをまとった男性が立っていた
しかし、そんな恰好でもあまり高貴な人物には見えない、というのが素直な感想だ
煤けた灰色の髪はボサボサだし、年代物のローブもサイズが合っていない
何より、男性の外見だ
ス「子供……？」
そう
その神父服の男性は、私よりも背の低い小さな少年だった
？「どうぞ、お口に合うかどうかはわかりませんが」
ス「あ…ありがとうございます」
一言礼を言って、私は湯気のたつお茶に口をつける
この飲み物独特の苦味が舌を刺激し、喉にしこりをもたらす
この少年はお茶を入れるのがうまいのだろう
いつも天界で入れるものよりも美味しく感じた
少年は綺麗な赤茶色のお茶を一口飲んでから、私に質問を投げかけてきた
？「先日、遠方からの使者を名乗る方が『この教会で手伝いをしたいという少女がいる。近い内にその子を向かわせてもいいか』と仰っていました。もしや、貴方様です？」
ス「え？」
連絡はしておくと聞いていたが、手伝いという名目だとは聞いていなかった
少し焦る
が、ここで『では、何をしに来たのか』と聞かれても答えられない
私は出来るだけ早く頷いた。不審に思われたかな……
しかし、そんな心配は無用だった
少年はカップを戻し、嬉しそうに私の手を取る
突然の事に言葉が出なかった私に、彼はこう言った
？「ありがとうございます！人手が足りなくて…あ、私はミキエルと申します」
ス「えと、私はスカイ。よろしくお願いします、ミキエルさん」
ミ「こちらこそ宜しくお願いします。スカイ殿」
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栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-｀*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 13時) (
レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！失礼ですがフォローさせていただきました！！！楽しみにしてます！！！！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽｀)気に入っていただけてよかったです！これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽｀)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました！！素晴らしすぎか……！？皆かっこよすぎですかもうありがとうございます！！！！！URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか！？ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います！(*^-^*)よろしくお願いいたします(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹乃葉 | 作成日時：2016年3月26日 17時
