４４話 ページ3
突如現れた彼女に驚きを隠せず、後ずさる
しかし、後ろは崖
逃げ場は無い
フ「津語は何の用だ？生憎、こっちは急いでるんでね。用ならさっさと済ませてくれ」
ファルさんにしては珍しい、怒気を孕んだ声だった
魔「あら、用ならあるわ。さっきも言った通りよ。困ってるのなら、力を貸してあげるって言ってるの」
おちゃらけた態度を崩さない魔女
それが一層、心の波を逆立てる
沸々と湧き上がる怒りを押し殺して訊ねる
貴「力を貸すって……次は誰に呪いをかけるつもりですか？」
押し殺したはずの怒りは抑えきれず、問う声には静かな熱が宿った
この魔女のせいで、次はファルさんかレイに呪いがかかるかもしれない
それだけはどうしても避けたい、避けなければ
しかし、魔女は首を傾げた
魔「ああ、その力？違うわよ、私の力で行かせてあげようと思ったのに……人の親切を踏みにじる子には、罰が必要ね」
ベールのマスクから除く、口元だけ微笑んで人差し指を立てた
私はお祓い棒を構え、結界を張ろうとした―――――のだが
レ・コ「―――――――！」
最初に気付いたのは一番崖の近くに立っていた二人だった
振り返っても、もう遅い
貴「え……？」
不意に浮く様な感覚に襲われる
何が起きたのか理解できなかった
地面に亀裂が走り、落ちていく
とてもゆっくりな視界
ようやく、崖が崩れた事が分かった
魔女の立っていた場所より前
丁度私達だけが落ちる崩れ方
傾いた身体は、静かに重力に身をゆだねる
レ「A！」
コ「掴まれ！」
一緒に落ちながらも、手を差し出してくれた二人
なんとか片手を持ち上げ、彼の手を掴んだ
しかし、それも無駄な行為
すぐに手は離れ、私達はバラバラになりながら落ちていく
地面に叩きつけられる事を覚悟しながら、その時の記憶と共に意識を闇に沈めた
私が掴んだ『彼』は、一体どちらの『彼』？
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栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-｀*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 13時) (
レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！失礼ですがフォローさせていただきました！！！楽しみにしてます！！！！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽｀)気に入っていただけてよかったです！これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽｀)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました！！素晴らしすぎか……！？皆かっこよすぎですかもうありがとうございます！！！！！URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか！？ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います！(*^-^*)よろしくお願いいたします(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹乃葉 | 作成日時：2016年3月26日 17時
