【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ42)

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89話ページ42

吸血？

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『も、もう無理だよっ...死んじゃうからぁ！』

僕の言うことを無視し次は違う方の首元へ顔を寄せた

tn｢もう俺我慢出来へん｣

そう言い牙を立てようとしたその時

os｢トントンストップ｣

tn｢...あ？｣

トントンの後ろにいたオスマンはトントンの肩を掴む

すると、オスマンはトントンの項を強く叩き気絶させた

os｢ごめんね？怪我は無い？｣

オスマンは心配な顔で僕に言った

『だ、大丈夫...』

os｢血...少し出てるね｣

そう言うとオスマンは僕に近寄り少し出血していた部分を舐めとった

『ふぇっ！？』

os｢あっごめん....嫌やった？｣

『いや、大丈夫なんですけど...』

おかしい....トントンの時は体に電気が流れたかのような感覚になるのに...

ロボロの時もそうだ、何か...ふわっとした感覚...

os｢まぁ、そんな事より今日はゆっくり休み？トントンはこっちで預かっとくから。動くと貧血とかで倒れるやろ？｣

『ありがとう』

オスマンはニッコリ笑うとトントンを抱え部屋を出た

『....』

トントンに吸血された首元を触る

まだ少しピリッとした痛みがある

だが、血は止まっていて傷もそんなに大したことにはなっていなかった

『...今日は疲れた。オスマンの言う通り休もう』

大きなあくびを1つし僕は目を閉じた

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グルッペン視点

深夜の12時の時計の鐘が部屋に鳴り響く

そんな中、コンコンと扉をノックする音が聞こえてくる

ロボロだ

rb｢グルッペンおるか？｣

gr｢あぁ。入っていいぞ｣

ガチャリと扉を開けロボロが中に入ってきた

rb｢グルッペンちょっとええか？｣

gr｢何だ？こんな時間に｣

rb｢これ｣

そう言いロボロがポケットから出した物は、あのAの首に付いていた首輪

gr｢外れたのか｣

rb｢うん。何か怪しいから...ちょっとグルッペン調べてくれへんか？俺他色々あって調べられんから｣

ロボロは俺にに首輪を渡す

gr｢まぁいいのだが...何故俺なんだ？トントンもいただろう？｣

rb｢トントンなら医務室運ばれとったで。何か貧血でA襲ったって聞いたけど｣

gr｢なるほどな...分かった。調べておく｣

ロボロは｢ありがとう｣と俺に礼をし部屋を出ていった

gr｢にしても普通の首輪にしか見えんが....｣

手を持った首輪を詳しく見たが普通の首輪

その首輪が何故外れなかったのかが不思議だ