【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ38)

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85話ページ38

os｢ロボロなら外せそうやけどなぁ｣

『本当？』

｢うん｣とオスマンは頷くとAを手招きする

os｢来て、案内するわ｣

しばらくついて行くとコンピュータが沢山並んだ部屋に着いた

『凄い...』

os｢ロボロー、いないのー？｣

オスマンはロボロを呼ぶ。すると、コンピュータが並んだ部屋とは別の所からロボロが出てきた

rb｢何や何や。どないしたん？｣

os｢ちょっとお願いがあってね...｣

オスマンは首輪の事をロボロに伝えてくれた

rb｢なるほどなぁ...ちょっとそこに座り｣

ロボロに言われた通り椅子に座る

『外せる...かな？』

rb｢分からん。けど、やってみんと分からんからな｣

ロボロは首輪に触れる

何の変哲もないただの首輪...なのに何故外れないのか分からない

rb｢苦しかったら言ってや｣

『う、うん』

な、なんか怖くなってきた...

しばらくすると、カチャっと首輪の外れる音が聞こえた

『外れ...た』

rb｢よっしゃ...できた｣

もう一度首に触れてみる

首輪が無くなっていた

外れた....やっと外れた

os｢やっと外れたんや...良かった｣

『ありがとうロボロ』

rb｢ええよええよ。また何かあったら言ってや｣

僕はロボロ達に手を振り部屋を出ていった

――――――――――――――――
トントンに報告しよ...

首輪が外れた事をトントンに報告しようとトントンがいる場所に向かう

確か、トントンはしんぺい神に呼ばれてたな...

ということは医務室にいるのか

医務室に向かうと扉が閉まっていて奥からトントンとしんぺい神の話し声が聞こえる

耳をすませトントンとしんぺい神の話を聞いた

《sn｢今日はわざわざごめんね...忙しかったでしょ？｣》

《tn｢まぁ、忙しいっちゃ忙しかったけど...お前が大切な話がある言うから来た。で...大切な話って何なん？｣》

《sn｢Aの事｣》

僕の事...？

《sn｢この前、Aの血液を少しもらった。それがコレだよ｣》

《tn｢おん...｣》

《sn｢詳しく調べたんだけど...妙に吸血鬼の血が混じりこんでる...Aは半分吸血鬼なんだよ...｣》

...ん？半分吸血鬼....？

僕はびっくりした衝撃で扉に肘をぶつけた

『〜〜っ！...』

2人は扉に何かがぶつかった音に気づいたのだろう足音がこっちに近づいているのが分かる

sn｢いたんだ...A。まぁ、その話はまた今度しよう...おやすみ2人とも｣