【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ36)

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83話ページ36

死ネタ入る...

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A視点

『っ....』

目が覚めると、見覚えのある天井が見えた

僕はゆっくり体を起こした

右腕には注射針が刺さっていて固定されチューブが点滴スタンドにかかっている輸血パックに繋がれていた

頭には包帯が巻かれていて触れると痛い

『〜っ...』

あれは夢だったのか...？

sn｢目が覚めた？｣

しんぺい神がベッドのカーテンを開け僕の様子を見た

sn｢頭はあまり触らな方がいいよ。傷が広がるからね｣

『あ、うん...』

しばらくすると、みんなが僕のお見舞いに来てくれた

zm｢もう大丈夫なんか？｣

『大丈夫...だけど。ゾム...顔傷だらけだよ？』

ゾムだけじゃない...コネシマも、シャオロンも...みんな怪我をしていた

tn｢気にすること無い無い。お前が元気なら俺らは嬉しいねん｣

｢うんうん｣とみんなは頷く

『そういえばトントン...ラスカっていう人...覚えてる？』

tn｢ラスカ...？｣

みんなの動きが止まる

gr｢何故、ラスカの事を？｣

『会ったんだ...夢の中で...ねぇ、ラスカっていう人は死んで無いよね？謝りたいんだ...ラスカに会わせて欲しい』

tn｢....｣

死んでるわけない。嘘だよ...

『何故何も言わないの...？ねぇ、会わせてよ...お願いっ...』

目から涙がひと粒ひと粒零れ落ちる

『...やっぱり....』

死んじゃったんだ...

『...もういいよ。大丈夫...ごめんなさい』

tn｢っごめんなAっ....｣

kn｢助けられんくてごめんっ...｣

みんなは僕を優しく抱きしめた

それと共に一気に涙が込み上がり泣き叫んだ

グルッぺンやひとらん達は涙を見せないように静かに泣いた

泣き声は部屋中に響いた

人はいつか死を迎える

吸血鬼も....誰かに殺されれば死ぬ

もう誰も死んで欲しくないのに.....

.

ここは残酷過ぎる