82話 ページ35
A視点
暗い暗闇の中、僕は目を開けた
目の前には、灰色の髪がふわりとした男がいた
あの黒いマントを羽織っていた男だろう
吸血鬼では無さそうだ
『...っここ何処...？君は？』
？『あ、起きたんだ。良かった...ずっと眠ってたから心配したんだよ？』
その男の瞳は髪と同じ灰色だった
？『僕の母国はね...戦争をしていて...戦いに勝って帰ってくる軍人の姿を見て僕も軍人になりたいなって憧れたんだ』
『そうなんだ...』
？『でもね...』
男は急に暗い顔になり話を続けた
？『小さい頃、色々とあって...声が出なくなったんだ』
声が出なくなった...可哀想...
？『辛かった...けどね...そんな僕を誰よりも心配してくれたみんながいたんだ...声が出なくてもみんなと一緒なら頑張れた』
さっきまでの暗い顔は明るくなる
？『そのみんなは...グルッぺン達なんだ』
『そうなの！？』
｢うん｣と男は頷く
？『最後にみんなと会えて良かったな...本当はもっと話がしたかった...』
すると、僕の体がゆっくりと消えているのが分かった
『えっ...』
男を見ると僕のように体は消えてなかった
？『僕はあの時、致命傷でもう意識なんか少ししか無かったんだ』
2度目の死...このままだと、あの人の存在が無くなりそうで怖い...
『ぼ、僕なんか助けなくてもいいのに何で庇ったの...僕がやられてれば...死ななくてもっ』
？『...何でだろうね....体が勝手に動いたんだ。守らなきゃってね...人間の頃、誰かを庇って死んだ。あまり思い出せないけど...大切な人だった気がするんだ。多分、君も...』
段々と視界が霞み男の姿が見えなくなっていく
？『僕は...ラスカ・____また会おうね...A
みんなによろしく』
駄目....
駄目だよ....
死なないで....
............
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海老天(プロフ) - 名無しという名のラムネさん» いえいえ！役に立てて嬉しいです！ (2021年11月5日 19時) (
レス) id: 7c598f5cc0 (このIDを非表示/違反報告)
名無しという名のラムネ(プロフ) - 海老天さん» すみません💦非表示の押し間違えが最近多くて...教えていただきありがとうございます！ (2021年11月5日 19時) (レス) id: a27fd59e7c (このIDを非表示/違反報告)
海老天(プロフ) - バグですかね？84が飛んでる気がします() (2021年11月5日 16時) (レス) id: 7c598f5cc0 (このIDを非表示/違反報告)
海老天(プロフ) - ラムネさん» いえいえ！毎回楽しみにしているので励みになったのであれば嬉しいです！ (2021年10月31日 12時) (レス) id: 7c598f5cc0 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ(プロフ) - 海老天さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！とても励みになりました！！ (2021年10月31日 11時) (レス) id: 264a03172a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しという名のラムネ | 作成日時：2021年8月29日 15時
