【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ4)

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52話ページ4

kn｢あんなA。そんな自分を責めたらあかんってあん時も言ったやろ？｣

『で、でもさっ...死ぬかもしれないんだよ？？』

手のひらを見るだけで思い出す

僕が何故か暴走したあの時を

sho｢Aは俺らの家族みたいな存在や。守るのは当然｣

家族...

shp｢トントンさんもAの事大事に守ったりもう親みたいでしたしね｣

sho｢まるでオカンやもんなw｣

tn｢誰がオカンじゃ阿呆｣

オカンという言葉に反応しトントンが来た

sho｢オカンが来たでw｣

kn｢逃げろ逃げろーww｣

tn｢あ、おい！待て...｣

気が付くと僕の手はトントンの服の袖を掴んでいた

tn｢どないしたんや？A...どっか痛いとこでもあるんか？｣

『あ、いや...その...

ありがとう...』

少し照れくさくて下を向く

tn｢なんやそんなことか。ええよそんなことは...お前1人で寂しそうやったしな。こんな俺やけど傍におれたらって思っとったし｣

『ほんと....僕の母さんそっくりだよ』

そう言い笑がこぼれる

『これからは僕のオカンでよろしくなトントン』

tn｢俺はオカンちゃうって｣

そう2人で笑った

幸せ

――――――――――――――
翌日

『引越し？』

gr｢そうだ。地界や天界とは違ってまた別の世界に引越すことになった｣

周りには箱がたくさんあった

『引越しかぁ...別の世界って何処だろ...』

このまま本当に帰れるか不安になってきた

廊下を歩いているとトントンが箱やら色々運んでいた

tn｢お、A。ええとこに来たな...ごめんやけど手伝ってくれへんか？｣

『あ、はいっ』

トントンに言われた通り箱や物などをある場所に運ぶ

『休憩〜...』

tn｢お疲れさん｣

そう言いトントンは麦茶の入ったコップをくれた

『ねぇトントン。グルッぺン達はここで何をしていたの？』

tn｢あー、まだちゃんと話とらんからなぁ...。俺らはな、収容所....まぁ、人間界で言うと刑務所っていうところや。その収容所の管理や監視など色々しとる。ちなみに収容所は無断で人間界行ったり天界行ったりとかすると入れられるんや｣

『トントン達は何で大丈夫なの？』

前なんか普通にグルッぺンが人間界に来ていた

tn｢ちゃんとした許可が出とるからや。ここ、地界にも偉いさんはおるからな｣

『そうなんだ...』

トントンは立ち上がると背筋を伸ばし言った

tn｢これから引っ越すとこはその収容所の近くや｣