【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ11)

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59話ページ11

ロボロ視点

gr｢ロボロ｣

監視室のドアを開けグルッぺンが入ってくる

rb｢んー？｣

gr｢トントンは大丈夫だろうか...もう1時間経ってる...連絡も取れん｣

変やな...トントンが帰ってこんってのは...

rb｢探しに行こか？｣

gr｢あぁ。頼む｣

俺は椅子から立ち上がる

rb｢よいしょ...んじゃあ、俺の代わりにエミさんにここ頼むわ。言っといてくれへん？｣

gr｢任せろ。エミさんに言っておく｣

玄関を出て地界へ向かう

何か久しぶりな感じやな...

rb｢トントンー？どこやー｣

歩きながらトントンの名前を呼ぶ

rb｢トンと...｣

倒れていたトントンを見つけた

だが、その近くに黒いマントを羽織った人がトントンの近くに来る

ロボロは物陰に隠れ様子を見る

黒いマントを羽織った人はトントンの傍にしゃがみ込むと何かを言い始めた

？『っ...無理だ。トントンを"あいつ"の所に連れて帰るなんて...証拠隠滅の為に存在を消すなんて..."アイツ"の考えていることは最低だ』

黒いマントの人はトントンを背負う

ちょ、どこに連れてく気やねん

物陰から出て黒いマントの人に向かってロボロはこう言った

rb｢おい！トントンをどこ連れてく気やねんお前！｣

？『っ！？』

黒いマントの人はこっちを向く

そして

？『ろ..ぼろ...？』

俺の名前を呼んだ

rb｢....え？｣

その黒いマントの人の匂いは何か懐かしさを感じた

rb｢お前...まさか((？『あ、いや...その...』))...ん？｣

黒いマントの人はフードを外しちゃんと顔を見せた

？『トントン....怪我してる...からっ....早く...治療しないと...』

知っている...あの顔

昔、俺が生きてた頃にいた

rb｢俺じゃあ運べんからごめんやけどそのまま俺に着いてきてくれへんか？お前と少し話したいし｣

？『....うん』

俺は見覚えのある顔の男を連れてみんなの元へ戻った

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A視点

『っ！！！』

袋から出され頭を打つ

袋に入れられる前に拘束されたので今体が不自由だ

｢さぁて？こいつがいくらの金になるのかっと...｣

｢しっかしよぉ、あれだろ？収容所の管理してる奴が大切にしてる人間だろ？結構高くつくぜこいつ｣

逃げようとしても逃げられない

ただ芋虫のようにモゾモゾと動く事しかできない

すると、次はスーツ姿の吸血鬼がこっちに来た

｢こいつでいいんだな？｣

｢あぁ！頼むぜ｣

ロープで縛られたまま吸血鬼に運ばれた