1話 ページ3
とうとうこの日が来た
声が出なくなってから6年...僕はここの国の軍人の仲間入りになった
｢おめでとうA...｣
｢立派になったなぁ。声が出なくなった時は焦ってしまったがここまでよく頑張った｣
偉いぞ！と父さんは僕の頭を撫でる
もう僕子供じゃないんだからやめてよ...
｢あ、撫でられるの嫌か？｣
『....』
コクコクと頭を縦に振る
靴を履き荷物を持ち...いざ、家を出る
｢行ってらっしゃい。向こうでも頑張るのよ｣
涙を流しながら母さんは言う
安心して母さん。僕、頑張るから
2人に手を振り歩き出す
軍人に入るには少々キツかった
筆記試験や実技は満点だったが問題は面接だ
僕は声が出ない。そんなことを聞いたり見たりしても誰も信じないだろう
僕には言いたいことは沢山あるのに声が出ないなんて不幸にも程がある
でも、1人の軍人が僕を助けてくれた
｢筆記も実技も満点だしこんな人材他に居ないだろう？｣と
僕は実技、筆記満点。面接０点で合格した
軍事基地の門前に着いた
緊張などで足がガックガクだ
中に入ると面接の時の先輩が僕のとこに来た
｢あ、おったおった。こんにちは｣
『....』
こんにちはと頭を下げる
｢君の母親から話は聞いてるわ。15歳で軍人に入るなんて凄いなぁお前｣
そんなこと無いです...
｢それは置いといてと。部屋案内すっからちゃんとついてこいよ｣
心強い人だなぁ
｢ここやで｣
『....』
2、3回頭を下げると｢ええんよええんよ｣と笑う
｢ほんじゃ、俺は行くからな｣
そう言い手を振る
かっこいい...憧れるな...
荷物を部屋に置き椅子に座る
これから僕はここの軍人になるんだ....
興奮が止まらず机に顔をうずくめる
朝になると訓練などの日々
噂ではどこかの国から宣戦布告を受けたらしい
疲れた....でも、この国を守るために頑張るということの気持ちを持ちながら訓練すると頑張れる
眠ろうと自分の部屋へ戻る
『....？』
僕の隣の部屋は先輩の部屋
その先輩の部屋から何やら話し声が聞こえた
もう夜だよ？明日も早いから早く寝なきゃ
｢〜〜...｣
でも、何話しているのか気になる.....
悪い事だと分かっているが少しだけ覗くことにした
｢おん。今日も特に変わったことはあらへん｣
『...？？』
先輩は受話器を耳に当て何やら誰かと話していた
｢いつ攻め込むん？俺はいつでもええよ....ここの偉いさん殺すんやろ？｣
『...！？』
え？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 582人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しという名のラムネ(プロフ) - ひまりさん» 返事遅くなり申し訳ありません💦ありがとうございます！！励みになりました！更新が遅くなりますが読んでくださってありがとうございます！！ (2021年10月24日 22時) (
レス) id: a27fd59e7c (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - めっちゃ展開おもしろいですね！これからも頑張ってください！ (2021年10月7日 3時) (レス) @page11 id: 6ddea9697a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無しという名のラムネ | 作成日時：2021年8月19日 12時
