9話 ページ11
sn｢ガラス細工の小瓶を割ってしまって中から出てきた煙のようなものを吸ってしまってこうなったの？｣
『....』
｢うん｣と僕は頷く
ありえない話だと思うが本当だ
sn｢１回首部分触るよ？｣
しんぺい神は僕に手を伸ばす。伸ばした手を僕は弾く
触らないで欲しい
sn｢...ごめん。そんなに嫌なの？身体とか触られるの｣
何故か触られたくない。触られると何やらの恐怖心が襲いかかる
緑色のパーカーの男に両手を掴まれただけでも少し怖かった
殴られる...連れていかれる....
《いやだ！もういやだ！！いたいのやだ！！》
《｢大丈夫だA。父さんと母さんと一緒に行こう。怖くないよ｣》
《｢そうよ。安心してA｣》
《｢ほら、あの白い服を着たお兄さんの所に行ってきなさい｣》
《｢念の為記憶を消します。よろしいですか｣》
《｢ええ。この子をよろしくお願いします。この国のためにも｣》
sn｢大丈夫？大丈夫？？｣
しんぺい神は僕の肩を掴み揺らす
sn｢ボーッとしてどうしたの？｣
ハッと我に返る。あれは...消えたはずの昔の記憶ってこと...？
この国のためって何？どういうこと...
そうだ...帰らなきゃ
sn｢ち、ちょっと！｣
慌ててベッドから降り靴を履き部屋を出る
帰らなきゃ帰らなきゃ帰らなきゃ....
ここから逃げなきゃ
？｢どこ行くねんお前｣
『！？』
帰ることに夢中になりすぎて前を見ていなかった
赤いマフラーの男に捕まった
『(ぼ、僕は帰らなきゃダメだ。離して...嫌だ)』
？｢また逃げようとしとったな。今度は逃がさんで｣
自分が付けていた赤いマフラーで体を縛られ運ばれる
ある部屋に連れて行かれ部屋の中に放り込まれる
？｢あんな、何回も逃げ出されるとこっちだって疲れんねん。分かるか？｣
表情から読み取れる...怒ってる
僕はゆっくりと膝で立ち上がろうとするが、足で踏まれ立ち上がれない
マフラーを剥ぎ取ると近くにあった枷を手首や足首に嵌める
？｢逃げ出さんようすまんがこうするわ。悪く思わんといてな...ここにはお前が必要なんや｣
『 (...は？)』
《この国のためにも》
『(待って！)』
僕は赤いマフラーの男に向かって手を伸ばす
男はため息をつき自分のマフラーを取り首に巻き直すと僕を置いて部屋を出ようと歩く
置いてかないで...駄目...やだ...怖い！
扉を閉められガチャリと聞きたくもない音が部屋に鳴り響いた
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名無しという名のラムネ(プロフ) - ひまりさん» 返事遅くなり申し訳ありません💦ありがとうございます！！励みになりました！更新が遅くなりますが読んでくださってありがとうございます！！ (2021年10月24日 22時) (
レス) id: a27fd59e7c (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - めっちゃ展開おもしろいですね！これからも頑張ってください！ (2021年10月7日 3時) (レス) @page11 id: 6ddea9697a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しという名のラムネ | 作成日時：2021年8月19日 12時
