【d!】囚人の皆さん (ページ45)

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34話ページ45

k｢お、Aやん！無事で良かったわ！｣

z｢めっちゃ怪我してるやん！帰って治療しな｣

『〜っ』

みんなが来てくれたことに安心し全身の力が抜ける

s｢大丈夫か？どっか痛いんか？｣

『俺な...思い出した。全て....グルッペンの事も、トントンの事も、両親の事も』

そう言うとシャオロン達はAの元に行きAを抱きしめた

k｢そうかそうか！全部戻ったんやな！｣

s｢ったく心配かけんなや！｣

z｢また飯行こうな！｣

『それだけは勘弁だなぁ』

そう笑い合う

俺が乗っていた車からフラフラとあの男が降りてきた

｢うぅ...Aっ｣

『....』

あの男は俺に向かって手を伸ばす

｢行くな｣と言うかのように

すると、あの男の後ろからグルッペン達が来る

g｢Aはお前の子でも何でもない。他人だ｣

｢お前に何がわかる...｣

t｢確かに、あの時お前は自分の子のようにAを育てた｣

｢何が言いたいっ！｣

『もういいよグルッペン...』

俺がそう言いあの男の方へ歩く

｢A...Aっもうこんな事やめて俺と帰っ.......！？｣

俺の手には生暖かい液体が伝う

男は急に苦しみだし激しい痛みに耐える

『ごめんな？俺、お前のことなんか全く知らない。それに俺は男じゃない...気安く俺の名前を呼ぶな』

グッと力を入れ刃物を奥へと刺し込む

そして、耳元でこう囁いた

『じゃあね...今まで育ててくれてありがとう』

男は口をカタカタと震えさせ意識を失った

刃物から手を離し血で濡れかかった手をハンカチで拭き言った

『あーあ...これで俺も犯罪者だな』

そう言いグルッペン達に笑みを見せた

g｢A....｣

『ただいま、グルッペン』

そう言い俺はグルッペンに抱きつく

『今まで忘れててごめんなさい...ずっと待ってた。助けに来てくれたんだね...』

g｢Aっ...お前っ...｣

グルッペンの声が震える

u｢あのー...お取り込み中悪いんやけど...｣

大先生がひょこっと出てくる

出てくると共に後ろからみんなが走ってくるのが見える

h｢グルッペン！アジトの場所警察にバレた！｣

r｢逃げるで！はよせぇ！｣

sn｢はぁ...俺、体力無いんだよぉ..｣

k｢チッ、もうバレたんけ...｣

みんながグルッペンの元に集まる

『で、これからどうするの？グルッペン･フューラー？』

g｢そうだな。いっその事遠くに行くか！いいだろ？トン氏｣

t｢勝手にせぇ｣

囚人の皆さん

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