【d!】囚人の皆さん (ページ40)

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29話ページ40

t｢...｣

『...な、何？』

起きた後、トントンという赤いマフラーが特徴の奴とにらめっこをする

u｢とんち、そんなんやったら余計近づかへんようなるで｣

t｢ん...｣

トントンはAから離れた

『そ、そんなガッカリして大丈夫？俺ができることならなにかするよ？相談とか...』

t｢いや、大丈夫や。心配せんでええで｣

『でも、その...お前、昔...俺と会ったことあったっけ？なんか、ぼやーっと...』

俺がそう言うと、トントンは俺の肩を掴み言った

t｢ほんまか！？｣

『いや、ぼんやりだから分かんない』

t｢...そうか｣

そうまたしょんぼりとする

しばらくたったある日...

g｢A！手伝って欲しいことがあるんだが...｣

『...何』

みんなから｢グルッペンは俺らのボスみたいなもん｣と聞き昔のことは覚えてないし、グルッペン自体のことも覚えていないけどグルッペンの指示は聞くようにした

だってボスみたいな人だし逆らうとどうなるか分からないし

そして、着いた先は人通りの少ない場所

『いや、どこ！？』

z｢ちょーど人足りてへんかってんなぁ...頑張れよ｣

うん、頑張れよの意味がわかんない...ここで何するのかすら知らない...聞いてない！！

しばらく困惑していると、奥からガヤガヤとした奴らがこっちに来る

｢グルッペン･フューラーはどこじゃあ！｣

｢あいつを出せ！！｣

そう怒鳴り襲いかかってくる

『...っおい。誰に口聞いてんだよ！』

ゾムと俺でそいつらを素早く片付けてしまった

z｢やるやん！やっぱり凄いなA！｣

『...てて。しばらく動いてないから足挫いた...』

z｢大丈夫か？歩ける？｣

ゾムは俺を支える。すると

z｢！！この音...｣

ウーウーとパトカーのサイレンが鳴り響く

警察が来たのだ

z｢警察が来てもうた...A！歩けるか？」

『っ無理かも...』

z｢A、こっち来て」

俺はゾムの方に行くと、ゾムは俺を背負い走り出した

『ごめんゾム...迷惑かけて...俺はいつもこうだ。お前が囚人だった時も助けられる側...そんなの嫌だ』

俺がそう言うと、ゾムは走りながらこう言った

z｢それでええねん。そんな強がりにならんでもAは普通のAでいて欲しい。俺も、みんなもそう思ってる」

この後、ゾムのおかげで警察から逃れることができた。だが、俺やゾムの顔は警察達に見られており俺ら二人はアジトから出ないようにした