【d!】囚人の皆さん (ページ33)

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25話ページ33

『誰？』

カツカツと足音を鳴らしながらこっちに向かってくる

なにか...見覚えのある男だった

その男を見ると、憎しみが溢れる

『お前もグルッペン目当てか？』

｢分かるでしょ...見れば｣

男から物凄い殺気を感じる...下手すると殺されるな

『へぇー...でも、悪いがこの棟にはグルッペンは居ない』

そう男を睨む

｢へぇ...じゃあ俺と勝負する？お前が情報を吐くまで｣

『何しても情報は吐かんな』

すると、男は急に襲い殴り掛かる

俺はガードしたが片方の手に気づかず腹を殴られた

『かはっ....！？』

｢弱...こんなのでよく看守になれたねぇ｣

そう言い蹲っている俺を踏みつける

『ぐ...ぞっ...』

｢いい加減早く持っている情報吐いたら？いるんだろ？グルッペン･フューラーがここに｣

『言うかよ...』

痛い...でも、耐えないと...

男はポケットから何かを取り出す

｢早く吐け。殺すぞ｣

刃物を向けられる

『お前の脅しは...その程度か？はっw笑えるな』

何があっても吐かない。絶対に

吐けばまた...昔の自分のように弱くなる...

強くならないと...

？｢そう。仕方ない...か、またあの時みたいに生きていればいいな...車に轢かれたあの時みたいにな！｣

そう言い勢いよく刃物を振る

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

g｢この棟か？｣

t｢聞こえてたようであやふややったけどここかもしれん｣

r｢ちょっと失礼な｣

ロボロは倒れている看守のトランシーバーを取ると、何やら着々と作業をし始めた

t｢どうや？ロボロ｣

r｢んー...この棟やね。Aにトランシーバーで通信したのこいつみたいやし、ここでやられたんやと思う。やからここにいるわ｣

g｢A...｣

《グルッペン...グルッペン！行かないで！》

g｢嫌な予感がするぞ....｣