【d!】囚人の皆さん (ページ3)

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2話ページ3

｢あー、今日から新しく入る囚人の担当をAにして欲しいんだが...｣

『え...私ですか？』

あー...また面倒臭そうな仕事が出た....

｢お前体力無いと聞いたから次入ってくる囚人だけを担当してもいい｣

『そんなにやばいんですか？その囚人』

｢多分な｣

多分で終わらせんなよ主任....

『確か...ここだったかな。新人が来んの』

静かな廊下をカツカツと音を立てながら歩く。最初は怖かったがまぁ多少は慣れた。

『暗っ...照明壊れてんのかこれ...えー、おい。新人...聞こえるか？』

？｢....｣

なんか言えよ...

『今日からお前の監視などを担当する。Aだ』

？｢...｣

『なんか言えよ...はぁ』

近くにあった椅子に座る。

さっき主任から貰ったこの囚人の情報が書かれている資料を見るか...

『えーっと？

名前はグルッペン･フューラー。
戦争好き。
親居ない。

....情報はこれだけか？何者だよお前』

？｢お前に教える必要あるか？｣

やっと喋ったと思えば俺に対する言葉がそれかよ...

？｢これだけは教えてやろう...俺には仲間がいる。まぁ、もう奴ら(警察)にはバレているだろう...｣

『仲間？集団で罪を犯したのかお前』

？｢さぁな｣

そう言い囚人は笑った。

嫌な奴だ....俺の嫌いなタイプだ。

しばらくすると、部屋の方が静かになった。

『...寝たのか？』

部屋の中を見ると

『...はぁ！？』

部屋にはいなかった。脱走された。

『ちょ、マジでふざけんな！さっきまでいただろなんで！？』

とにかく、主任にバレないようにしないと...叱られるのはゴメンだ。

Aは急いでトランシーバーを取ると

『っ！？』

？｢何をしてるんだ？｣

さっきの囚人だろうか...後ろからトランシーバーを持った俺の腕を掴まれた。

『離せっ！これは命令だ！従わないならどうなるか分かってんだろうな！』

？｢あぁ、分かっている｣

『じゃあ離せっ.....っ！』

後ろを振り向くと、赤い瞳で金髪の髪をした囚人...グルッペン･フューラーがいた。

g｢...お前女か？男に見えるぞ？｣

『っるせぇ！早く部屋に戻らんかい！怒られんの俺だからな！？』

力強....こうなったら最終手段っ

Aは思いっきり囚人の脛を蹴った。

g｢～っ｣

そして、囚人に手錠をかける

『はい、早く離さないからこうなるんだ。次は知らんぞ？』

g｢...｣

睨まれたがそんなの気にするかい。

俺は囚人を部屋に戻し鍵をかけた。