【d!】無口軍人 [男主] 弐 (ページ7)

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51話ページ7

『(これでよく遊んでたな...)』

gr｢鍵はかかっていないな。入るぞ｣

カチャリと扉を開けると、部屋の中は荒れていて引き出しなどは全て開いていた

gr｢随分荒れているな｣

『(データを探す為にこんなに荒らしたのか)』

一応引き出しの中を探してみたが、何も無かった

gr｢俺は隣の部屋を探してみる。見つけたら報告してくれ｣

『(分かった)』

頷くとグルッペンは隣の部屋へ行ってしまった

机の下、引き出しの裏など探していると....

『(これ.....)』

見つけたのは額縁に入っている家族との集合写真だった

写真には父さんと母さんが端に写っておりその間に幼い僕が写っていた

『(懐かしな...もう一度、あの頃に戻れたら)』

そう思いながら写真を触ると、何か違和感を感じた

『(そういやこの額縁、裏が少し分厚いような....)』

額縁を開け写真を取り出すと、写真と共に何かが床に落ちた

落ちた物を拾うと、それはデータを入れる小型の機械だった

『(これだ。やっと見つけた)』

そういえば父さん大事な物をここにいつも隠していたな

思い出すと笑みがこぼれた

よし、これをグルッペンに渡そう

『(グルッペ((？｢見つけてくれたの？嬉しいなぁ｣))....っ！？)』

グルッペンがいる部屋に向かおうと立ち上がると、どこからか人の声が聞こえてきた

？｢それ、俺たちに頂戴？...........A｣

『(何で僕の名前を...).....っ！！？？』

突然、後ろから手を回され口元を布で押えられる

？｢暴れなくていいからね？大丈夫、すぐ眠くなるよ｣

頭がクラっとする.....瞼が重い....眠い....

『(駄目....グルッ....ペンっ....！)』

グルッペンがいる部屋に向かい手を伸ばす

『(たすけ............て)』

全身に力が入らなくなり僕は意識を失った

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グルッペンside

gr｢ここにも無いな｣

クローゼットの引き出しも調べたが何も無い

gr｢この部屋には無いのか。一旦Aと合流して別の部屋を探そう｣

部屋の扉を開けAがいるリビングに向かった

gr｢A。....どこに行った？｣

リビングに来てもAは居ない....嫌な予感がするな

すると、後ろから人の気配がした

gr｢....なるほどな｣

胸ポケットから拳銃を出し人の気配がした場所に向け構える

gr｢居るんだろ出てこい。

ルフィア帝国の一味｣