【d!】無口軍人 [男主] 弐 (ページ21)

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65話ページ21

グルッペンside

gr｢まるで迷宮だなここは｣

地下牢から脱出し既にもう30分過ぎている

｢おい！止まれ！！｣

抜け出したのがバレたのかゾロゾロと軍兵達が集まってきた

軍兵達は銃を持ち銃口をこっちに向けてきた

ni｢ここは俺に任せて｣

腰に下げていた剣を抜き兄さんは言った

gr｢....分かった。何かあれば連絡してくれ｣

ni｢了解。地下実験室に恐らくAが居る。気をつけて｣

gr｢お前もな｣

そう2人で笑い俺は兄さんとは反対の方向へ走って行った

後ろから銃声が聞こえ不安になるが、兄さんなら大丈夫だ

gr｢信じているからな｣

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Aside

ユキナリ｢....30分経過｣

時計を見たユキナリはそう言った

毒薬を投与され30分が経ったらしい

『〜っ.....』

｢心拍数110に到達しました｣

ユキナリ｢凄い凄い！Aってば凄いよ！！30分経っても死んでいない！流石だ｣

『(あ.....あぅ)』

意識がぼんやりしてきた....さっきまで動いていた指も体も....今は全く動かない

『(息苦しい....苦しい...っ！)』

はぁはぁと息を整えていると、突然血を吐いてしまった

辛くなり涙が込み上げてくる

｢あの...流石にもう((ユキナリ｢いや、まだだ｣))｣

ユキナリ｢まだ....まだ大丈夫だよ。こんな状態で止めるだなんて、そんなんじゃ究極兵器なんか作れない！！Aにはもう少し頑張ってもらう。もう意識朦朧としているし体中麻痺しているけど続行だ｣

『(つらい....もう嫌だっ...)』

楽になりたい......

楽になりたい....？

何で僕は、楽になりたいのに辛い方を選んでいるんだ....？

何で頑張って生きようとしている？

そうだ....もういっその事.....

『(死を受け入れよう....楽になろう)』

頑張って意識を飛ばさないようにしていたが、もういい

僕はゆっくり目を瞑った......その時

突如サイレンが鳴り響いた