47話 ページ3
ＮＯside
｢王様....我々国の外交官の者が来ました｣
王｢入れても良いぞ｣
使いの者は部屋の扉を開け2人を中に招き入れた
tn｢失礼します。我々国の書記長を務めているトントンと申します。こちらは付き添いのエーミールです｣
王｢.....うむ。座っても良い｣
2人を椅子に座らせ紅茶を机の上に置いた
王｢今回はどのような件でここに来た？｣
tn｢はい。β国の王である貴方の娘様の件についてです｣
王｢.......｣
トントンは話を続けた
tn｢2日前、私達の国で貴方の娘様が迷い混んでしまい保護していたのですが、先日ルフィア帝国の軍兵に.....((王｢話に割り込んですまないが｣))....はい｣
王｢......今日で我々国との平和条約を破棄しようと思う｣
王は下を向き真剣な顔をする
王｢一つ聞きたい。お前達は人の大切なものを奪って何がしたい？｣
em｢私達は人のものを奪ったりなどはっ！｣
エーミールは椅子から立ち上がろうとすると
em｢あれ.....体が痺れて｣
tn｢....紅茶に何か入れたんかっ.....｣
王｢.......っ｣
王の傍にいた使いの者が腰に下げていた剣を抜きトントン達に近づいた
？｢痺れ薬を少々。ごめんね？もうβ国は我々国と条約を結ばないみたい｣
tn｢お前っ....ルフィア帝国の奴なんかっ｣
？｢ふふ....せいかーい。β国はルフィア帝国と同盟を組んだんだ。そして、俺が目標としていた君達我々国の幹部が今目の前にいる｣
剣を握り締め振りかぶろうとしたその時
王｢こ、殺しはやめてくれ！そいつらはお前達にやる。もういいだろう！？早く娘と市民達を返してくれ！！｣
？｢うーん...でも、まだちゃんと潰せていないよ？潰さなきゃ｣
tn｢騙されたらあかん！こいつらは人質使って上手く利用しようとしとるだけや！そんな奴に手なんか貸しても意味無い！｣
そうトントンは言うが王は下を向いたまま｢連れて行け｣と命令した
tn｢そう騙されとる間市民達やあの子も無事やとは限らへん！！はよルフィア帝国と縁を切るんや！！｣
王｢〜っ！皆を助ける為にはこうするしかない。分かってくれ｣
そう一言だけ言いトントンとエーミールはルフィア帝国の軍兵に運ばれ部屋を出た
王｢.....本当にこれで良かったのだろうか｣
椅子に座り顔を押え下を向いた
指の間から水滴が零れ落ちる
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作者名：名無しという名のラムネ | 作成日時：2022年9月14日 2時
