【d!】無口軍人 [男主] 弐 (ページ16)

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60話ページ16

58話と同様注意

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『っ！？』

突然イグは僕を椅子に押さえつけ逃げないよう腕などを掴まれた

ig｢この感じ懐かしいわねぇ。ユキナリの元へ行きたくなくてこうやって暴れて｣

キリッと腕を強く押さえつけまだ完治していない肩の傷が少し開いてしまった

激痛が走り足をばたつかせるが、緩めるどころか更に強く押さえられる

痛い....痛いっ！

ig｢A。謝るなら今よ？今なら許してあげるわ｣

『(...っ誰が！お前なんかにっっ！)』

激痛を耐えるように歯を食いしばりイグを睨みつける

ig｢.....残念だわ｣

背後からジャラッと物音が聞こえ正面を向けられると、無理矢理口の中に何かを入れられた

『〜！？』

ig｢大丈夫よA。自分の子供を殺したりなんかしないから｣

咄嗟に口の中に入れられた物を飲み込んでしまった

『(何.....何を...？)』

すると、突然視界が歪み全身に力が入らなくなる

ハッと机に置いている錠剤の入った瓶に視線を向けると、口の中に入れられた物はあの錠剤だということが分かった

ig｢ただの睡眠薬よ。今なら私の一人息子として迎えてあげようと思っていたのに....やっぱり貴方はユキナリの実験体としてやっていきなさい｣

イグが合図を送ると、扉が開きあの男が入ってきた

ig｢後は頼んだわよユキナリ｣

ユキナリ｢お任せ下さい女王様｣

あの男の笑顔が恐ろしい....見るだけで震えが止まらない

早く逃げないとっ.....目を覚ませ！動け.....っ

立ち上がろうとすると、体のバランスが崩れ倒れてしまった

ユキナリ｢あーあー....そんな事しても無駄だよ？逃げようだなんてさぁ｣

下手をすると意識をもっていかれる。動けっ.....動け......っ！

『(動っ....)』

聞き覚えのあるバチッという音が背後から聞こえると、僕は目の前が真っ暗になった

あぁ無駄だった.....助けて......みんな