【d!】無口軍人 [男主] 弐 (ページ14)

今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:13,134 hit

58話ページ14

注意(腐ではありません)

大丈夫ですか？それではどうぞ

―――――――――――――――――――――

『(ここはどこだよ....お前は誰だよ！)』

？｢.....本当に声が出なくなってるね。凄いや....声が出せなくなっている人間なんて初めて見るよ｣

すると、男は僕の両手を掴み押し倒した

『(な、何だよ....)』

？｢ねぇ、声が出ないのってどんな感じ？まさか、俺と話をしたくないから黙っているのかな？｣

『(どんな感じって....あの昔拾った小瓶はお前のっ！？)』

そう口を開くと、突然男は僕の首を締め始めた

？｢苦しいでしょ？ほら、声を出してみてよ｣

『(なにっ.....してっ！？)』

息が出来なくなって苦しくなり足をバタバタと動かす

？｢...........ここまでしても声が出せないって事は、本当にあの失敗作の薬が効いてるって訳か｣

パッと男は手を離す

一気に酸素が入りむせてしまった

『(何でこんなこと.....)』

？｢久々にAが帰ってきたからなぁ。仕事をして貰おうか....。大丈夫大丈夫、怖がることは無いよ？昔経験しただろう？｣

『(経験......)』

男は白衣のポケットからスタンガンを取り出した

そして、あの言葉を口に出した

？｢さぁ、頑張ろうか。A君｣

『〜っ！！』

あの夢だ.....あの夢と同じっ。これからされるのは.....

震えた手で首元の注射痕に触れる

？｢そんな絶望した顔しないでさ？何回もしたからそろそろ慣れるだろ？君は俺の大切な"化学実験"の実験体なんだから｣

そう言い男は僕に向かい手を伸ばした

逃げなきゃ.....もうあの時のようにされるのは嫌だ

そう思い男の足を引っ掛け転ばし、持っていたスタンガンを奪い男に向かってスタンガンを放った

？｢っ！？｣

バチバチッと音とともに男はピクリとも動かなくなった

『(逃げなきゃ！)』

裸足で牢を出て大きな扉を開けた

扉の先は白い廊下が長く続いていた

『(不気味だな....なんだここ)』

キョロキョロと辺りを見回しながら廊下を進む

すると、ドンッと誰かとぶつかってしまった

『(まさか....あの男っ！？)』

上を見上げると、先程の男では無く髪の長い女性だった

この人....知っているような気がする

『(どこかで会ったような....)』

やっぱり覚えていない