46話 ページ2
しばらくすると、軍兵は息絶えた
ユキナリ｢終わりました｣
ig｢ありがとう。それもういらないから好きに使ってくれて構わないわよ｣
ユキナリはお辞儀をすると軍兵を運び部屋を出た
ig｢.....｣
｢イグ様。お電話です｣
使いが受話器を引きイグに渡した
ig｢ありがとう。.....これはこれはβ国の王様。久しぶりね｣
受話器から男性の声が聞こえてくる
《｢娘が見つかったのか！？｣》
ig｢えぇ。先程私の軍兵が連れてきたわ｣
《｢は、早く娘を返してくれ！！｣》
声からして、王は相当焦っているのが分かる
ig｢簡単に渡せないわね。あ、そうだ....いい事考えた。ねぇ、私と手を組まない？そうすれば、消えた市民達も娘も返してあげるわ｣
《｢私の国を混乱させ手を組めだと....っ！？｣》
ig｢あら、組めないのなら返せないわね。あー、残念｣》
受話器を元に戻そうとすると...
《｢分かった！！いいだろう。....で、手を組んで何をするつもりだ？｣》
ig｢話が早くて助かったわ｣
女王は王にある"計画"を話した
《｢そんな...お前達と協力して隣国でもある我々国を潰そうとっ....！？｣》
ig｢えぇそうよ。あの国は私の"もの"を盗んだわ....今も取られたままなの。取り返したいんだけどそう上手くいかなくてね...取り返すついでに潰そうと決めたの｣
《｢で、ても....我々国とは既に平和条約を結んで....｣》
ig｢そんなもの破棄しなさいよ｣
《｢.....え？｣》
ニヤリと女王は微笑むと話を続けた
ig｢貴方の大事な市民と娘....守りたいのでしょう？取り返したいのでしょう？私も同じ気持ちなの。我々国に囚われたまま.....助けたいと思わない？｣
《｢あ、あの国がそんな事する訳が無いだろう！？｣》
ig｢実際貴方の娘を取り返そうとして向かわせた軍兵2人が向こうで死んだわ。.......我々国にやられてね｣
そう言うと王は黙り込んだ
《｢........そうだったのか。今日、我々国の幹部が2人来る。その時、じ.....条約を破棄する｣》
ig｢ありがとう。念の為そっちに私の頼りにしている軍兵を送り込むわね。私達の事は向こうには内緒よ？話した場合は....分かるわね？｣
《｢あ、あぁ.....約束する｣》
受話器を元に戻し背伸びをする
ig｢あの子を呼んでくれる？｣
｢承知致しました｣
ig｢ふふっ....我々国。私の"もの"を盗んだ罪は重いわよ....覚悟しなさい｣
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作者名：名無しという名のラムネ | 作成日時：2022年9月14日 2時
