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ロアクから聞いた話はこうだった。
彼には、周囲からも家族からも期待され、とても尊敬されている将来有望な兄＿ネテヤムがいること。
次男であるロアクはそんな完璧な兄と生まれた時からずっと比べられて来たこと。
血筋・5本指のことで周りからは可哀想だと哀れみの籠った目、悪魔の血・化け物だと白い目で見られ続けたこと。
誰も自分を認めてくれない辛さ
自分の居場所がないと感じるこの世界に息苦しさを感じていたこと。
彼の話を聞けば聞くほど、どれほど辛い思いをしてきたのかと考え胸が痛む。
なんて声をかければいいのか分からず、私達の間には沈黙が続いた。
しかし、私にも理解出来る所は多々ある。
それは決して気を使っている訳でも哀れみをかけている訳でもなく
心の底から理解出来ると思ったのだ。
私は下を向いて暗い表情をしているロアクを見つめ、彼の手を握りながら
彼に今1番必要だと思う言葉をかけた。
『＿＿I see you.
＿＿あなたが見える。』
その言葉を聞いたロアクは顔を上げ私を見つめる。
私達の間に言葉は要らなかった。
ただそっと
お互いの額を合わせ目を瞑った。
しばらくして私達は小さく微笑みながら座り込み、手を握った。
海辺を見つめながら私は言った。
『不思議＿＿
まだ出会って数日しか経っていないのに、あなたと居るととても落ち着くわ。』
ロアクがこちらに顔を向ける。
「俺もだ。初めてこんな気分になった。」
私も彼の方を向いた。
『…私に何が出来るのかは分からないけれど、もう既に、ロアクは私にとって大切な存在なの。
だからあなたには苦しんで欲しくない。』
そう言うと、ロアクはとても優しい目付きでこちらを見つめてくる。
私は彼の揺らいだ瞳を見つめた。
「ありがとうレラ。
…俺にとっても君は大切で、特別な存在なんだ。初めて理解し合えた、初めて本音が言えた。
こんなにも愛おしく思うのも、安心していられるのも、全部レラのおかげだ。」
私が柔らかく笑うとロアクもつられたように笑った
彼の肩にもたれかかると、彼は私の腰に腕を回して私の髪を一束手に取った。
『(…？どうしたのかしら。)』
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レネ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます🫶🏻素敵なコメントを頂くことが出来てとっても嬉しいのですが、お知らせを見て下さると分かる通り続きは出せません〜〜申し訳ないです、ごめんなさい>< (1月21日 16時) (
レス) id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - pさん» コメントありがとうございます。連載当初はネテヤムルートで終わらせるつもりだったので死なせる予定は無かったです〜!!応援ありがとうございます、せっかくのお言葉ですが、ここで更新は終わりにさせて頂きます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)) (1月21日 16時) (レス) @page13 id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続きがすごく気になります笑 (1月8日 20時) (レス) @page12 id: 42c5da2094 (このIDを非表示/違反報告)
p - ネテヤムって4ぬ世界線ですか？更新頑張ってください。 (12月31日 19時) (レス) @page9 id: 33f442fbaa (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - むらさきさん» コメントありがとうございます…！マイナーな作品をテーマにしてるのでモチベが中々上がらなかったり、更新が遅かったりするんですけど、応援して下さったコメントを励みに頑張ります！ありがとうございます( ¨̮ ) (2023年2月26日 22時) (レス) @page11 id: f152a05d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レネ | 作成日時：2023年2月5日 8時
