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ロアクside
__「えぇ、ずっとあなたを見ている。
いつまでも傍に居るって約束するわ。」
レラはそう言うと、俺の肩に頭を預けた。
『…レラ?』
しばらく経っても返事が無かった為、ゆっくりと彼女の顔を覗く。
そこには瞼を閉じ幸せそうに眠っている彼女の姿があった。
『(…なんだ、いつの間にか寝てたのか。)』
通りで返事が聞こえない訳だ。
レラを起こさないようそっと優しく腕に抱き抱える。
自分の腕の中で眠っている彼女があまりにも愛おしく、思わず額に口付けをした。
__俺たちが戻った頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
「ロアク」
声が聞こえた方に振り向くと、そこには兄さんが立っていた。
『…兄さん』
「……随分長く話してたんだな。」
兄さんが少しイラついた声でそう言った。
『レラは俺を見てくれた。』
俺がそう言うと兄さんの表情はますます険しくなる。
「早くレラを送っていかないと。」
『…あぁ、そうだな。それがいい。』
そう言うと俺と兄さんは背を向け合い、歩き始めた。
歩いて少し経った頃、ツィレヤの姿が見えた。
「ロアク…!」
レラを起こさないように、と伝える。
彼女がわかったわ、と頷いた。
俺はそっとレラを腕からおろし、遅くなってごめんとツィレヤに声をかけた。
「大丈夫よ。
むしろ姉様とても幸せそうに眠っているし、きっとロアクと話して安心したのね。」
『…ならいいんだけどな。』
俺はそう言いながらレラを見つめ、微笑んだ。
『じゃあ俺は帰るよ。』
「えぇ、姉様を送ってくれてありがとう。」
それじゃ、と声をかけて俺はその場から離れた。
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レネ(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます🫶🏻素敵なコメントを頂くことが出来てとっても嬉しいのですが、お知らせを見て下さると分かる通り続きは出せません〜〜申し訳ないです、ごめんなさい>< (1月21日 16時) (レス) id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - pさん» コメントありがとうございます。連載当初はネテヤムルートで終わらせるつもりだったので死なせる予定は無かったです〜!!応援ありがとうございます、せっかくのお言葉ですが、ここで更新は終わりにさせて頂きます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)) (1月21日 16時) (レス) @page13 id: 54cecfccbb (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 続きがすごく気になります笑 (1月8日 20時) (レス) @page12 id: 42c5da2094 (このIDを非表示/違反報告)
p - ネテヤムって4ぬ世界線ですか?更新頑張ってください。 (12月31日 19時) (レス) @page9 id: 33f442fbaa (このIDを非表示/違反報告)
レネ(プロフ) - むらさきさん» コメントありがとうございます…!マイナーな作品をテーマにしてるのでモチベが中々上がらなかったり、更新が遅かったりするんですけど、応援して下さったコメントを励みに頑張ります!ありがとうございます( ¨̮ ) (2023年2月26日 22時) (レス) @page11 id: f152a05d5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レネ | 作成日時:2023年2月5日 8時