恋の関9【ツイステ】 (ページ36)

今日:5 hit、昨日:20 hit、合計:7,593 hit

414 ページ36

グラグラと視界が揺れて、一瞬真っ暗になったと思ったら、自分の部屋にいた。

『成功した…』

さすが、レオナ様だ…

一国の結界をいとも容易く…

感心している場合じゃなかった…

スカラビアへ…

ジャミルのところへ行かないと…

急いで、鏡舎へ向かうと、監督生さんとグリム君が、オクタヴィネルの3人に連れられて、スカラビアの鏡に入ろうとしていた。

何故か、カリム様のものと思わしき、魔法の絨毯を持っているし…

『アズールさん！！』

「おや、Aさんではありませんか？どうかされたんですか？」

『みなさんこそ、お揃いでどうされたんですか？』

何で、あの時、アズールさんが、スカラビアにいたのか…

それを突き止めないと…

「何でも、監督生さんたちが、カリムさんのところの魔法の絨毯を拝借してしまったそうで…返しにいくんです」

カリム様の、魔法の絨毯を？

チラッと監督生さんの方を見ると、少し気まずそうに俯いた。

『何かあったんですか？』

「オレ様たち、ひでぇ目にあったんだゾ？カリムの横暴に付き合わされて…」

グリム君は、少し毛並みが荒れていた。

『カリム様が…横暴？』

横暴とカリム様は対極にいるような方なのに…

『何かの間違えでは？』

「僕たちもそう思ったので、こうしてスカラビアに赴いたと言うわけです…」

そういうと、アズールさん達は、スカラビアの鏡に手を伸ばした。

『わ、私も、ご一緒させてください！』

そう言って、スカラビアの鏡に手を伸ばした。