恋の関9【ツイステ】 (ページ19)

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少しすると、チェカ様が、遊び疲れたのか、レオナ様が戻ってきた。

「お前…いい性格してるよな…意外と…」

『レオナ様が嘘つくからですよ…あんな純粋そうな子に…信じたらどうするつもりですか？』

そう言うと、レオナ様は、急に真剣な顔をした。

「俺は、現実になってもいいって思ってるぜ？」

頬を優しく撫でられて…私は、その場で固まってしまった。

『…レ…オナ様…お戯を…私には、恋人がおりますので…』

何とか、絞り出して、そう言うと、レオナ様は少し不服そうに手を離した。

「じゃあ、行くか」

連れて行かれたのは、寮の部屋の倍以上はあるんではないかと言うぐらい広い部屋だった。

『ここは…』

「俺の部屋だ…」

『へ？』

咄嗟すぎて言葉が出なかった…

広い…

『というか…ファレナ様には挨拶しなくてよろしいのでしょうか？』

「…なんだ？結婚の挨拶か？」

『…レオナ様、ご冗談がお上手で…』

レオナ様は、フッと笑うと、こちらをじっと見た。

「お前、なんでここに、その格好で連れてきたか分かってねえな…？」

『え？」

「もう少し察しがいいと思っていたが、そっち(・・・)はまだまだお子様だったようだな？」

…そっち？

レオナ様が私にさせたいこと？

…なんだ…？

「分からねえか…最近、兄貴から、見合いの話がしつこくてな…恋人がいると伝えたら、見極めるから連れて来いとか言われる始末だ…そこで、優秀なお前を呼んだと言うわけだ」

『…なるほど…』

お見合い…か…

レオナ様も、もう20歳だもんな…

そう言う話にもなるか…

「と言うわけだ…頼むぞ、ハニー」

『…わかりました…ダーリン…』

…見極めって…

何があるのか…

少し不安だな…