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『夕焼けの草原へ…』
そう鏡に言って、手を伸ばすと、目を開けた時に広がったのは、生い茂る草花だった。
「やっと来たか…」
『遅くなりました…』
夕焼けの草原…初めてきた…
「ほら、いつまで、そんなカッコしてるつもりだ？」
そう言ったレオナ様はよく見たら制服から、洋服に変わっていた。
『そうですね』
マジカルペンを取り出して、用意しておいた、服に着替えた。
「ほら、こっちに来い。直してやる…」
直す？
何か不味いところでもあっただろうか…
レオナ様の方に行くと、パッと目の前が明るく光ったと思ったら…
フワリと肩のあたりに髪がふれた…
『レ…レオナ様！！？』
やられた…
せっかく、魔法薬で姿を変えていたのに…
「こっちの方がいいじゃねぇか」
…服まで、ワンピースに変えられている始末…
『レオナ様！！…困ります…』
「ミランと名乗らなければお前ってバレねえよ」
レオナ様は元に戻してくれる気はなさそうだ…
『…ジャミルには絶対に言わないでくださいね…』
「あぁ、約束しよう」
何故か満足げなレオナ様に、少し呆れながら…
レオナ様の後ろを歩いた…
「…何してんだ？ほら、早く来い…」
隣に行くと、ん…と言いながら、腕をこちらに差し出した。
『失礼します…』
そう言って、レオナ様の腕に掴まった。
……やはり、レオナ様は女性には優しい…
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作者名：ぼろ | 作成日時：2022年4月9日 4時
