恋の関9【ツイステ】 (ページ11)

今日:2 hit、昨日:20 hit、合計:7,590 hit

389 ページ11

コンコン…

ジャミルの部屋をノックすると、中から、返事が返ってきたため、扉を開けた…

『ジャミル…？返事返せなくてすみません……話って何ですか？』

アズールさんから連絡が来て、オクタヴィネルに向かっている間に、ジャミルから連絡が入っていたのだ…

色々ありすぎて、返信できていなかったが…

直接話を聞きに行けばいいやと思って、ここに来たのだ。

「わざわざ来てくれたのか…そのまま返信してくれればよかったのに」

扉を閉めながら、私を部屋の中に招き入れた。

『……ジャミルに会いに行きたんですよ』

少し俯きながらそう言うと、ジャミルが、少し遠慮がちに抱きしめてきた。

「俺も会いたかった」

私が顔を上げると、ジャミルの顔が近づいてきて、私は目を瞑った。

ふに…

柔らかい感覚が、唇に触れた。

私の中の何かが満たされる…

離れた距離の寂しさを埋めるように強く抱きしめ合った…

『……そういえば、話があったんですよね…？』

ジャミルの腕の中でそう呟くと、ジャミルは思い出したのか、そっと離れた。

「ウィンターホリデー…スカラビアは合宿をやるらしくてな…帰らないと言うことを伝えておかないと…と思ってな」

『…わかりました』

…もしかして…ジャミルは私がアジームの屋敷に帰らないように、カリム様にお願いして下さったのかな…？

『ジャミル…あの…』

「なんだ？」

顔を覗き込むように優しく返事したジャミルに言葉を飲み込んだ。

『…』

「言いたいことは、口にしてくれ…」

何も言わなかった私に違和感を覚えたのか、私の頬を撫でながら、ジャミルはそういった。

『……離れたくない…です…』

そう言うと、驚いたのか、ジャミルは一瞬目を見開いたが…すぐに優しく微笑んだ…

「俺もだ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ようやく3章終わりました。
長かったです。
次から4章…
よろしくお願いします。