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アズールさんは姿を変え、8本の足が生えていた。
「ふな゛っ！アイツ、足がタコになったんだゾ！」
グリムくんが耳をイカ耳にしてジリッと後ろに下がった。
「あれが、海の中でのアズールの姿です」
ジェイドさんがマジカルペンを構えながらそう言った。
「あの後ろのなに？オレでも絞められないほどデカイ！」
あの後ろの顔のない化け物は、レオナ様がオーバーブロットした時にも出てきていた…
『ものすごい魔法エネルギー…』
「今はアズールを正気に戻すことが最優先だ」
私たちは、グッとマジカルペンを握った。
レオナ様がアズールさんに攻撃を仕掛けているうちに、私は、逃げ遅れたオクタヴィネルの寮生たちを安全な所に避難させ、防護魔法をかけ、アズールさんを正気に戻すべく、皆さんのところへ戻った。
「取引しましょうよ、僕と取引しましょうよぉ……」
いつもの冷静なアズールさんはどこへいてしまったのやら…
「いつものアズールとだったら取引してもいいけど、今のアズールとはヤだな」
「ええ、同感です」
いつも、一緒にいる双子でさえ、少し引いているレベル…
「そうやってみんな、僕をいじめる！僕がグズでノロマなタコだから？」
「僕はただ、力を手に入れて、アイツらを見返してやりたかっただけなのに……！！」
アズールさんの攻撃を交わして、みんなが、一斉に攻撃を仕掛ける…
ジェイドさんと、フロイドさんの放った魔法が、アズールさんに命中した…
「僕は……僕はただ………っ！」
そういうと、アズールさんは意識を失った…
そんな時、アズールさんの心の声が私の中に響いてきた…
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作者名：ぼろ | 作成日時：2022年4月9日 4時
