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アズールside
『おそらく…母かと…』
そう言ったAさんの顔は、とても悲しそうだった。
「なぜです？Aさんに危害を加えて、得なことなんて…まさか…」
ハッとして、周りを見渡すと、寮生やフロイドが次の僕の言葉を待っているかのようだった。
…ここでは、マズイな…
「ゴホン…Aさん、少しご相談があります…」
そう言って、Aさんを連れて、VIPルームへ向かった。
「…貴方の秘密と今回のこと…関係あります？」
『…はい…』
少し俯き気味に、そう言ったAさんをみて、彼女の抱えているものの大きさを考えた。
『…私の母が最近子供を身籠りまして…それが男の子だったみたいで…』
ポツリ、ポツリと静かに語るAさんの話をただ聞いていることしかできなかった。
『…アズールさんにバレてしまったように、私は女です…今までは、長男として、育てられてきた私ですが…本当に長男が生まれたとくれば、話は変わってきます』
『つまり、不要になったものを、母は、始末しようとしているのです…』
『
淡々とそう話すAさんをみて、ふつふつと怒りが湧いてきた。
「そのことは、ジャミルさんは知っているのですか？」
『母が身籠って、すぐ学園を中退して帰ってくるように言われたのですが…ジャミル様の機転のおかげで、今も、学園に通うことができてます』
『まさか、生徒を使って、私を陥れてくるなんて…』
そう小さな声で、Aさんが呟いた。
『…アズールさん…今日のこと…きっとすぐ噂になってしまうかもしれません…でも、ジャミル様には…』
「…しかし…」
今回ばかりは、
そんなことを思っていたが、あまりにも、Aさんが必死に頼んでくるので、僕は首を縦に振るほかなかった。
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ぼろ(プロフ) - 魔朝さん» はじめまして！コメントありがとうございます！すごく励みになってます！これからも、ぜひ見ていってください。 (2021年1月20日 17時) (
レス) id: 49b799caca (このIDを非表示/違反報告)
魔朝 - 続編でも頑張ってください！ (2021年1月20日 7時) (レス) id: 7770b6a244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼろ | 作成日時：2021年1月18日 21時
