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学校に戻ると、まだ学園長が鏡の間にいた。




「あれ、Aさん、早かったですね?どうでした?お母様の様子は…」




『…ご迷惑をおかけしました』




そう言って、私は、鏡の間から出ると、寮に戻るため、鏡舎に向かった。




メインストリートを歩いていると、前からジャミル様が歩いてきた。




『…ジャミル様…あの…』




「……すまない」




ジャミル様は、私が声をかけると、少し目を逸らして、私がきた道を歩いて行った。




『……』




…あぁ、私は…




取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれない…




あの、優しいジャミル様があんな態度を取られるだなんて…




…弟が生まれる…




…女である私の居場所はなくなる…




…もしかしたら、ジャミル様の従者も降ろされるかもしれない…




もし、そんなことになったら…




私が…




生きている意味ってあるの?

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作者名:ぼろ | 作成日時:2020年11月19日 17時

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