恋の関３【ツイステ】 (ページ40)

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アジームのお屋敷に着いて、まず、ご当主様に挨拶をした。

「A…早く行ってやりなさい」

アジーム様は、優しい笑顔でそう言った。

急いでお母様の部屋に向かった。

コンコン…

『…お母様…？』

恐る恐る、お母様の部屋に入ると、お父様がいた。

『…お父様…お元気でしたか？』

「あぁ、Aも、元気そうで何よりだ…」

『…お母様の様子は…』

ベッドに目をやると、お母様は、元気そうだった。

「ごめんなさいね、A…ちょっと貧血で倒れてしまっただけなのよ…それに…」

「赤ちゃんができたんだ！男の子らしい！」

お父様とお母様は嬉しそうに笑っていた。

『…赤ちゃん…』

「これで、ミラン家も安泰だな！」

もともと、男の子の生まれにくい家系で…

バイパー家に子どもができたとわかったから、ミラン家も急いで子どもを作った。

それが、私(女)だった。

…男の子が生まれてしまった今…

偽物の長男(私)は、いつか必要なくなる…

でも、私を女に戻せば…

バイパー家への侮辱行為(裏切り)になってしまう…

そうしたら、私は…どうなるのだろう…

『…お母様が元気そうで何よりです…私は、授業がありますので…』

「…そう…」

『はい…』

私は、すぐに学校へ戻った。