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お昼になるとジェイドさんが心配そうにこちらにきた。
「Aさん、体調はいかがですか?」
『ジェイドさん…大丈夫ですよ?お昼一緒に食べましょう。昨日は、ご迷惑をおかけしてしまったので、ご馳走しますよ?』
そう言って、私はポケットからお財布を見せた。
「フフッ…では、お言葉に甘えて…」
ジェイドさんは、口元に手を当てて笑った。
『フロイドさんは、今日は一緒ではないんですね?』
「おや?僕だけではご不満ですか?」
『いや、そういうわけではないです!ただ昨日は、色々ありましたので…』
そういうと、ジェイドさんは、ふと真剣な顔をした。
「ジャミルさんとは、知り合いなのですね?」
…ジャミル様がカリム様の従者であるという事は、おそらくお2人を知る人たちには知られていることだと思うが…
私がジャミル様の従者であるということは、みんな意外と知らないのだ…
『私は、ジャミル様に仕えているのです…知りませんでした?』
「そう…だったんですね?」
ジェイドさんは、少し驚いていた。
『といっても、ジャミル様とカリム様みたいに、ジャミル様の身の回りのお世話をするわけではないので…』
「?…では、何をされているんですか?」
『ジャミル様に降りかかる危険に身を挺してお守りするのが私の仕事です』
といっても、学園では、ある程度セキュリティーがあるため、学校行事などのセキュリティーが甘くなる日以外は、ほとんど仕事はない…
「そう…だったんですね」
『…えっと…大丈夫ですよ、自分の身を守る術はしっかり身につけていますし…って…なんか、変な空気になっちゃいましたね…』
そんな話をしている間に、食堂に着いた。
『さあ、今日は、たくさん食べてくださいね!』
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作者名:ぼろ | 作成日時:2020年11月19日 17時