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ジャミルside





ガタン…




そう大きな音を立てて、Aの座っていた椅子が倒れた…




「A…?」




『…ジャミル様…私は…ミラン家の長男…なんです…貴方様に、お仕えする身…』




Aは、俯きながら制服の裾をグッと掴んでいた。




「…Aは、女だ…」




『…私は!!男です…』




そういうと、Aは、服のボタンを外しだした。




「ちょっ!!何して!!?」




俺はベッドから飛び上がって、Aの手を掴んだ。




Aは、キッと俺を睨むと俺の手を掴んで、胸元に手を持って行った。




『…これでも…まだ女だとかいうんですか?』




「へ?」




我ながら情けない声が出た。




想像していた柔らかさは無く、触り慣れた…自分にも付いている硬さだった。




「…な…」




『私は、ジャミル様に、お仕えします…この生涯をかけて…』




Aは目の前で、片膝をついて頭を下げて座った。




俺は…Aのこの座り方が嫌いだった…




Aは俺のことを、バイパー家の人間としか見ていない…そんなような気がして…

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作者名:ぼろ | 作成日時:2020年11月19日 17時

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