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部屋着は定番のモコモコ素材の可愛いお店。


さすがにここはちょっと悩む。



「うーん…どれがいいですかね?」



決めかねて倫也さんに意見を求めた。



「そうねぇ…これとか…こっちもいいね。」



倫也さんはジップタイプの半袖パーカーにショートパンツのセットアップを選んだ。



「あ、可愛い…色どれにしよう。」


「2つ買っちゃえば?」



そう言って、俺はこの色がいいと淡いピンクを選んだ。



「じゃあ、もう一つはこっちかなぁ…」


オフホワイトを手に取ると、うんうんと頷いた。


「これも自分で買うの?」


「はい。ボーナス入ったんで…」



「そう…頑なねぇ…」



甘えてくれていいのになぁ、と言う倫也さんにお気持ちは凄く嬉しいんですよ、と伝えてからお会計を済ませると、また私の手からショッパーを自然に受け取った。


「…あの、それは自分で持ちます。」



「え、どうして?」



誰が見ても一目でわかるようなそのショッパーを持たせるのは、さすがに気がひけた。




「どうしても、です。」



不思議そうな顔をしながら私にショッパーを返すから



「倫也さんが、何でも持たされちゃう男の人に見られるのが、ちょっと嫌なんです。」



そう言うと、ああ、なるほどと納得した顔をして



「Aちゃんのそういう感覚、結構好きかも。」



と言ってまた私の手を取って歩き始めた。



まだまだお互い知らないことが多くて、少しずつ噛み合わせていくようなその感覚が心地よかった。

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高木(プロフ) - emiさん» 素敵なお言葉をありがとうございます。まだまだ書きたい話があるので、まだまだお話は続くと思います。話数の割に展開が緩やかですが、気長に見守っていただけると幸いです。今後とも宜しくお願い致します! (2020年6月2日 6時) (レス) id: 34107c5216 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - すごく良かったです。一気に読んでしまいました。水族館の帰りの告白からのところ、好きでした。あと、喫茶店で、主人公の本音が溢れてしまうところ泣けました。どんどん読み進めてしまって、もったいないことしたかも。。。って少し後悔。でも、我慢できなかった〜。 (2020年6月2日 4時) (レス) id: ce60033505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高木 | 作成日時:2020年5月31日 9時

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