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翌朝、寝室のカーテンを開けると、どんより曇った空が広がっていた。


まあでも、今日の予定は映画館だし建物自体は最寄駅から直結だったはず…


天気予報も、降るのか降らないのかはっきりしなくて、結局バッグに折り畳み傘を忍ばせた。



適当に準備を済ませて、いつか買った倫也さんとお揃いのマグにコーヒーを注いだ。


メッセージは昨日のまま止まっていて、忙しい彼を思って私からも連絡はいれなかった。




待ち合わせ場所に着くと、健は既に待っていた。


「ごめん、待たせた?」


小走りで駆け寄ると、今来たとこ、と笑って見せた。


「チケット、もう用意してあるから飲み物だけ買お。」


そう言ってショップに向かうぶっきらぼうな背中を追いかけた。



映画はよくある恋愛モノで、出会った2人が様々な障害を乗り越えて結ばれる、というもの。


よくあるストーリーだけど、やっぱり少し現実離れしていて。



世の少年少女はきっと憧れ胸をときめかせるのだろうな、と少し可愛げのない見方をしてしまった。



「面白かったー!!」


上映が終わり、満足そうに伸びをする健を少し羨ましいなと思ってしまった。


「ヒロインの子、可愛かったね。」


「だろー?新人女優だって。俺もあんな彼女ほしいなー…」



あの展開が良かった!と隣で盛り上がる健を横目に、携帯をチェックしたけど通知は無かった。


帰ったら電話してみよう、と決めて携帯をバッグの中に戻した。

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高木(プロフ) - emiさん» 素敵なお言葉をありがとうございます。まだまだ書きたい話があるので、まだまだお話は続くと思います。話数の割に展開が緩やかですが、気長に見守っていただけると幸いです。今後とも宜しくお願い致します! (2020年6月2日 6時) (レス) id: 34107c5216 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - すごく良かったです。一気に読んでしまいました。水族館の帰りの告白からのところ、好きでした。あと、喫茶店で、主人公の本音が溢れてしまうところ泣けました。どんどん読み進めてしまって、もったいないことしたかも。。。って少し後悔。でも、我慢できなかった〜。 (2020年6月2日 4時) (レス) id: ce60033505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高木 | 作成日時:2020年5月31日 9時

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