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「ごめん、Aちゃん。夕方ちょっと事務所に行ってくるね。」



「えと…夜はどうしますか?」


「事務所とお店が近いから、済んだら直接行くよ。ちょっとだけ遅れるかもしれないけど…」



だから、先に着いててくれる?と仔犬のような瞳の彼に、はぁい、と緩い返事をした。





2人で軽めのブランチを済ませ、お揃いの歯ブラシを並んで使った。



身支度を済ませた倫也さんを玄関まで見送る。



「ごめんね、終わったらすぐ向かうから。」



「はい。お仕事頑張ってきてくださいね。」



「ありがとう。」



私を軽く抱き寄せ、行ってくるねと言った彼に応えるように、きゅっと背中に腕をまわした。



ふんわりと、いつもの香水が鼻腔をくすぐった。



ぽんぽん、と頭を撫でてから出て行った彼を見送って、私も身支度を始めた。



待ち合わせまではまだかなり時間がある。



いつもより丁寧にメイクをして、髪を緩く巻いてハーフアップにして、健が買ってくれたバレッタを付けた。



倫也さんが買ってくれたワンピースは私にぴったりのサイズだった。



贈り物に慣れているのか、流石…と感動しながら鏡の前に立つと、いつもより少し凛とした雰囲気の私がいてなんだかむず痒いような気持ちになった。



まだ少し時間に余裕はあったけれど、知らないお店だからと早めに家を出た。



ワンピースと一緒にプレゼントしてくれたパンプスもしっくりきて、程よい高さのヒールが私の背筋を伸ばした。

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高木(プロフ) - emiさん» 素敵なお言葉をありがとうございます。まだまだ書きたい話があるので、まだまだお話は続くと思います。話数の割に展開が緩やかですが、気長に見守っていただけると幸いです。今後とも宜しくお願い致します! (2020年6月2日 6時) (レス) id: 34107c5216 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - すごく良かったです。一気に読んでしまいました。水族館の帰りの告白からのところ、好きでした。あと、喫茶店で、主人公の本音が溢れてしまうところ泣けました。どんどん読み進めてしまって、もったいないことしたかも。。。って少し後悔。でも、我慢できなかった〜。 (2020年6月2日 4時) (レス) id: ce60033505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高木 | 作成日時:2020年5月31日 9時

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