【２】食用人類、拾いまして【浦.島.坂田.船】

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屋敷から抜け出して……約1か月
刑務所などから抜け出し、監視カメラから逃げ、やっと屋敷に着いた。




『やっと帰ってこれた』




私は1人で屋敷の中へと足を踏み入れる。
＿＿目を合わせたら、彼らはどういう反応をするかな。




『まったく、怖い怖い』




上から降ってくる斧を避け、端っこにいる蛇に笑いかける。
怒られるかな、泣かれるかな？




『…忘れられてるかな』




…こんな考えはやめよう。嫌な考えになってしまう。
そして目の前には大きなドア。まぁ、皆が居るであろうリビングに着いた。

息をのみ、そっとドアノブに触れて勢いよく押す。




『……久しぶり』




私の目の前にいる6人は、目を見開いたり真顔だったり…いろんな表情をしたみんなが私を見て固まった。




『あー、忘れちゃった…かな？』




う「…は」




頬をかき、笑いかけるが…。うーん、何か一言ほしいよ。




さ「あ、A―――！！！」


し「馬鹿やろー！！」


ま「うわーーーんっ！！！」


『どわあぁぁあっ！？』




やっと話したかと思えば、志麻と坂田、そしてまふが私に勢いよく抱き着いてきた。
……あーぁ、そんなに泣いちゃって。




『……』


ま「ご、ごめ…っ！僕がちゃんとしてれば…っ！」


『え、ちょ、まふ？』




私に抱き着いているまふは、涙をぼろぼろと流し、謝ってきた。
なんで！？いじめられた！？((




そ「Aが出て行って、ずっと自分を責めてたんだよ。」




『なんでまふが…』




し「…ぐすっ。うらたさんだって、ずっと泣いてたんやからな」




う「な、泣いてねぇし！」


ま「泣いてたじゃん」


う「な、いてなんか…」


せ「……。」


う「…チッ」




おっ、泣いたって認めたねぇ。まぁ私のせいなんですけどね！

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