強がり ページ9
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壱馬side
『うぅ⋯』
うわーんって、子供みたいな泣き方するAを腕の中で落ち着かせること20分。
ようやく落ち着いてきたのか、泣き声が小さくなり、静かになった。
告白してたとか何も知らんかったし、聞きたいこと山ほどあるけど
そんなこと言ったら、また面倒くさいと思われるし
あからさまに弱ってるA見て、それどころじゃなかった。
連絡あった時点では何とも思わんかったけど、帰ってきてリビングにいなかったから
ただ単に、料理するのがめんどくさいんじゃないんかな⋯って
顔を見たこともないけどあの男、Aを傷つけやがって、マジで許せねえ⋯
いや付き合ってても、許せるかどうか分からんけど
壱馬「落ち着いた？」
『⋯うん』
壱馬「なら良かった」
Aは俺の腕からむくっと起き上がり、
小さい声でボソボソっと何か言い始めた。
『⋯いいもん、別に』
壱馬「ん？」
『私学校では意外とモテるし。全然⋯悲しくないし、すぐ好きな人できるし』
壱馬「でも今度は俺通せよ？」
『お母さんみたいなこと言ってる 』
壱馬「じゃないと、またこんな羽目になるけど、それでもええんやな？」
まだ元気がないように見えるけど、いつの間にか口だけは本調子に戻ってるから
そんなAには、思わず俺もいつものように言い返してしまう。
『かずくん、いじわるだね。私傷ついてるのに』
壱馬「いいよ、いじわるで」
『ふーん』
壱馬「⋯普通に心配だけど」
『心配？』
壱馬「心配してんねんで？これでも」
『うん⋯でも私はもう平気！今回ことだって、寝たら忘れるから。心配してくれてありがとね、かずくん』
ちゃんと、伝わってんのかな。
いじわる言いたいだけじゃないんやけど
心配だからだって、Aには届いてんのかな。
もう平気だっていうのも本当やと思えへんくて、まだ全然心配消えてないねんで？
『ねえねえ、かずくん』
壱馬「ん？」
『お腹すいたよね？ご飯食べよう』
食欲戻った⋯ってことは、平気になったって少しは本気なんかな。
Aが何時間かぶりにベッドから起き上がって、扉のドアノブに手をかけ、部屋から出ていこうとした時
メッセージの通知音がなった。
『あ、“明日空いてる？”だって』
壱馬「ふーん、友だち？」
『うん、いつもの子。明日遊んでくるね。ご飯勝手に食べてて』
壱馬「ほーい」
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はるの(プロフ) - usadmtiaさん» usadmtia様。コメントありがとうございます！本当に励みになります(;_;)もっと面白くしていけるよう頑張りますね！超絶亀更新ですが、それでも良ければ引き続き宜しくお願いします！コメントもいつでも待ってます^^ (2021年9月23日 2時) (
レス) @page8 id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
usadmtia(プロフ) - いやぁ〜...もう面白すぎて困ってます♡ (2021年9月22日 23時) (レス) id: b9ea40c38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2021年9月5日 10時
