他愛もない ページ41
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Aside
「私、LDHが好きなんだけど…分かる？EXILEとか三代目とかそういう系の！」
瑠香が戻ってきてから上原先輩はさっきの拓海先輩に連れ去られて、私も自然な流れで瑠香と一緒に他の学科の子とお話してた。
その中の1人が、遠慮がちにそう言ったんだ。
瑠香「うん、全然分かるよ！」
「ほんとに？」
瑠香「うん、Aは？」
『うん、まあ…分かるかな』
分かるも何も…いや、きっとこの子の方が詳しいんだろうけど
自分のことはよく分かってるつもり
私は喋りすぎると、きっとボロが出るタイプだから
瑠香「ちなみにどのグループが好きなの？」
『あっ！私、トイレ行ってくるね』
この調子じゃ、この子との間に変な壁ができてしまうな…
でも変にボロが出ちゃったら…怖い。
1人で葛藤しながら、特に用もないトイレの方向に向かって足を運んでいると、
上原「Aちゃん、大丈夫？」
『…あ、えっ…はい！大丈夫です』
上原「そっか。なんかボーっとしてたから」
『あー…お酒の匂いですかね』
上原「じゃあ、ちょっと涼しいとこ行く？」
そう言った後、先輩は飲み物をテーブルに置いた。
適当な理由だったから、その優しさに少し後ろめたさを感じながら先輩の背中についていった。
空には雲がないのか星が綺麗に見えて、それを見上げながら星座を探してみたり
他の先輩の名前をどのくらい覚えられたか、数えてみたり
他愛もない話をした。
上原「Aちゃんはどんな人がタイプ？」
『えっと…優しい人？』
上原「優しい人かー、難しいな」
『ありきたりですよね…先輩は？』
上原「俺は…なんだろ？でも、見た目はどちらというと清楚な感じが好きかもな」
いつの間にか恋愛話になって、先輩はそう言うと私の方を見つめた。
上原「Aちゃんは清楚系だよね」
え…それってどういう…？
答え方を知らない私が、咄嗟に思いついたのは
『…先輩も、優しいです！』
私がそう言うと、先輩は静かに笑った。
状況は掴めなかったけど、その雰囲気だけは感じられて
よく分からないけど、心の中に嬉しさだけはあった。
上原「じゃあ、お互い条件クリアってことで」
きっと、好きになるのに時間はかからない。
もう先輩のこと、見れなくなってるから。
上原「寒くない？」
『…大丈夫です』
上原「よかった」
これ、あれだ…心臓がギュッてされてる。
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はるの(プロフ) - natywqさん» コメントありがとうございます！中々更新できておらず申し訳ありません、、移行まで今しばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年7月27日 23時) (
レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
natywq(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです！ (2021年7月26日 4時) (レス) id: 7289fb275c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - riiさん» いつもありがとうございます！メッセージの方にきていただけますでしょうか？汗 (2021年3月31日 16時) (レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
rii(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます(^^)BLUEのパスワードを教えて頂く事は可能ですか？ (2021年3月30日 10時) (レス) id: 22c06d6a15 (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！本当に励みになります( ; _ ; )亀更新で申し訳ありませんが…今後も2人の関係の変化に注目していただければと思います！ (2021年3月30日 0時) (レス) id: ab8c3264a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2021年2月15日 23時
