綺麗な黒髪 ページ33
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壱馬side
やっぱ、合ってた。
あのお店、Aが気に入ってたお店だ。
少々昔の記憶だし、実際にAが通ってたのも昔だし
もう忘れてたら…とか、違ってたら…とか考えたけど
そんな心配、全然必要なかった
むしろ、前より好きになってない？っていう
Aの機嫌をとるのに、これからたくさんお世話になるかもしれへん
北人には悪いけど…ほんまに通うことになったら、その時に考えよ
湯船でそんなことを考えていたらのぼせそうで、そうなる前に上がったはいいものの
…ドライヤーがない。
元のとこに戻せって毎回言ってんのに…
心の中で文句言いながら、肩にタオルかけて濡れた髪のままリビングに向かうと
壱馬「Aー？」
『…』
呼びかけても反応がない。
Aが座ってるソファを覗き込むと、ソファを背もたれにして座りながら、ウトウト気持ちよさそうに寝てる。
しかも髪乾かさんと、ぐっすり
壱馬「…A、」
『……ん』
壱馬「あがったらすぐ乾かす。風邪ひくやろ」
『…うん』
近づいてAに話しかけると少しだけ返事が返ってくる
まあ、たしかにずっと勉強頑張ってんもんな
旅行をどんだけ楽しみにしてんのか…嫌でも分かるわ
ドライヤー持って、俺はソファとAの間に座った。
スイッチを入れると、ブオーとドライヤーのうるさい音
これで目覚まさんかいな
そう思いながら、髪に指を通していると
『…んー、気持ちいいなあ』
壱馬「んー？」
『眠くなってきた…』
壱馬「実際寝てたけど」
うたた寝状態でフニャフニャしてる声が、ドライヤーの音で余計に聞こえにくい
こんなこと、大阪住んでた時のまだ幼かったAにさえやってあげたことないのに
なんで今になって世話してんだか…
濡れたままほっとかれてたのに、熱風を当てるとすぐサラサラになる
1回も染めたことのない綺麗な黒髪
半分くらいは自然乾燥されてたから、思ったより時間はかからなかった
スイッチをオフにして、家中がシーンとすると
そのままバタッと後ろに倒れ込んでしまったA
俺に遠慮なく体重を預けてるから、これは確実に寝てる。
壱馬「…しゃーないな、」
こんなに優しくするんは今日だけやで
起きないようにそっとAを部屋に運んで、布団をかけた。
Aが熟睡してることは分かってたけど一応、おやすみって一言も添えて
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はるの(プロフ) - natywqさん» コメントありがとうございます！中々更新できておらず申し訳ありません、、移行まで今しばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年7月27日 23時) (
レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
natywq(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです！ (2021年7月26日 4時) (レス) id: 7289fb275c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - riiさん» いつもありがとうございます！メッセージの方にきていただけますでしょうか？汗 (2021年3月31日 16時) (レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
rii(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます(^^)BLUEのパスワードを教えて頂く事は可能ですか？ (2021年3月30日 10時) (レス) id: 22c06d6a15 (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！本当に励みになります( ; _ ; )亀更新で申し訳ありませんが…今後も2人の関係の変化に注目していただければと思います！ (2021年3月30日 0時) (レス) id: ab8c3264a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2021年2月15日 23時
