チョコレート ページ22
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壱馬side
『かずくんってさ、好きな人いるの？』
壱馬「残念ながらいませーん」
『えー、じゃあ可愛いなって思う人は？』
壱馬「可愛いなって思う人は、沢山いるでしょ」
『女優さんとか？モデルさん？』
壱馬「うん」
『やっぱ、かずくんもそうなんだ』
そう言いながら、Aは俺の隣でアイスの蓋をめくる。
今日は珍しく“聞いて聞いて”じゃないらしい。
壱馬「いきなり何の話？」
『いや、綺麗な女優さんとかモデルさんに会って好きになっちゃわないのかなって思って』
壱馬「そういう風に見ないようにしてるから、今は」
『なんで？』
壱馬「ほら、俺って割と一途じゃん」
『割とっていうか、かずくんは一途代表でしょ！』
壱馬「あ、俺代表なの？笑」
Aが俺の一途エピソード
あーだこーだって俺の学生時代の恋愛話引っぱり出してきて楽しいそうに喋ってる。
いや、なにこれ
俺が恥ずかしいだけなんだけど
壱馬「あー、もういいよ。うん、まあそういうことだから、のめり込んじゃわないようにね」
『なるほどねぇ、真面目だな〜。一途なのは仕事にもなんだね』
私だったらかっこいい俳優さんに目移りして仕方ないだろうなぁって
ちょっと上の方を見ながら、妄想してる。
芸能界入りなんて、まず俺が許さへんって
『かずくんの将来のお嫁さんは幸せだよね、私絶対お嫁さんと仲良くなりたい』
壱馬「いや、やめて」
『え、なんでよ』
壱馬「何となく？」
『ひどくない？』
こんな何気ない言い合いをしていた頃は、なんとも思わなかったのにな。
壱馬「それ何味？」
『チョコ』
壱馬「ちょっとちょーだい」
『え、歯磨きしたでしょ？』
壱馬「寝る前もう1回する」
『えー…』
壱馬「一口くらいでけちんなって」
『だって、美味しいもん』
壱馬「食い意地はらずに、はい」
そうやって口開けて待ってると、
少しだけムスッてしながら、スプーンを突き出してきて
それを少々雑に俺の口に放り込む。
壱馬「もうちょい可愛くできるやん」
『…食い意地とか言うから、』
壱馬「事実、事実」
そう言いながら俺が笑うと、余計にほっぺた膨らますA。
そのアイスは思ってたよりも、甘くないチョコレート味だった。
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はるの(プロフ) - natywqさん» コメントありがとうございます！中々更新できておらず申し訳ありません、、移行まで今しばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年7月27日 23時) (
レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
natywq(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです！ (2021年7月26日 4時) (レス) id: 7289fb275c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - riiさん» いつもありがとうございます！メッセージの方にきていただけますでしょうか？汗 (2021年3月31日 16時) (レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
rii(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます(^^)BLUEのパスワードを教えて頂く事は可能ですか？ (2021年3月30日 10時) (レス) id: 22c06d6a15 (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！本当に励みになります( ; _ ; )亀更新で申し訳ありませんが…今後も2人の関係の変化に注目していただければと思います！ (2021年3月30日 0時) (レス) id: ab8c3264a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2021年2月15日 23時
