どの節？ ページ3
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壱馬side
商店街の入口に向かって歩いてると、
辺りをキョロキョロしてる女の子が1人
晃「あ、姉ちゃん！」
『…晃！』
晃の声に振り返ると、すぐに駆け寄ってしゃがんで
晃を抱きしめる。
『ごめんね〜、お姉ちゃんがよそ見してたもんね』
晃「ううん、僕が悪いよ。ごめんなさい」
『よしよし、もう絶対手離さないから』
晃「あのね、さっきね、見たことないガチャガチャ見つけたよ」
『え、そうなの？どこ？』
晃「あっち！」
壱馬「…あのさ、俺のこと見えてない？」
いや、いつ突っ込もうかと思ってたけどさ
俺のこと、まるで見えてないみたいな
いや、まるでとかじゃなくて
思いっきり見えてないわ、絶対
俺が話しかけると、ようやく立ち上がって
『あ、かずくん久しぶりだ！』
壱馬「うん、久しぶり」
『本当偶然だね。ありがとう、晃のこと見つけてくれて』
壱馬「それはいいけどさ、Aが晃のスマホ持ってても意味ねえじゃん」
『晃が鞄持ちたくないって言ったから、荷物全部こんなか入れちゃってて…そしたらこうなっちゃった』
えへへって笑う、その笑い方も一緒。
うん…っていうか、
壱馬「…変わってないのな」
『え、私のこと？』
壱馬「うん」
って、口ではそういうけど
なんていうか、ちゃんと女の子になってんじゃん…
おそらく平均的な身長
肩下くらいの黒髪
童顔のくせに少し低めの声
弟への溺愛ぶり
なんも変わってないはずなのに、
雰囲気だけ少し大人びた
壱馬「晃はでかくなりすぎ」
『そりゃあね、あの頃はまだ赤ちゃんだったから』
壱馬「でもよく分かったな、俺だって」
『だって、一緒にテレビ見てるもん』
壱馬「え、マジ？」
『うん。昨日も見たよ、あの音楽番組。ね、晃？』
晃「うん、いつも探してるよ！」
そう言って笑顔を向ける
いや…可愛すぎるわ、晃。
壱馬「…てか、なんでこんな所いんの？」
『あっ 今日はね、ちょっと下見に…そういえば！その節はどうもです。何卒何卒、よろしくお願い致します』
壱馬「ん？…どの節？」
『え？あの、4月からの』
壱馬「…何の話？」
『…え、聞いてないの？』
その節とか
よろしくお願いしますとか
4月からとか
…何の話？
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はるの(プロフ) - natywqさん» コメントありがとうございます！中々更新できておらず申し訳ありません、、移行まで今しばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年7月27日 23時) (
レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
natywq(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです！ (2021年7月26日 4時) (レス) id: 7289fb275c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - riiさん» いつもありがとうございます！メッセージの方にきていただけますでしょうか？汗 (2021年3月31日 16時) (レス) id: ca6b263938 (このIDを非表示/違反報告)
rii(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます(^^)BLUEのパスワードを教えて頂く事は可能ですか？ (2021年3月30日 10時) (レス) id: 22c06d6a15 (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！本当に励みになります( ; _ ; )亀更新で申し訳ありませんが…今後も2人の関係の変化に注目していただければと思います！ (2021年3月30日 0時) (レス) id: ab8c3264a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるの | 作成日時：2021年2月15日 23時
